2018/8/29

クレーマーの味方  
 体操の宮川選手がコーチから暴力を受けていた事が発覚し、日本体操協会がこの速見コーチを解任した件に対して、被害者の宮川選手がコーチ保護を要求するコメントを何度もニュースで流している。
 こういう報道をしているTVのリテラシーがあやしい。

 犯罪を犯したコーチを協会が処分したことに対し、暴力を受けた選手が抗議するというのは、法的なニュースではなくあくまで「感情の表明」なんだけど、なぜかニュースがそれを代弁してるような。

「コーチから暴力を受けたのは確かだが、コーチを替えられたら自分の選手活動に支障をきたすし、コーチを追放した協会は自分に対してパワハラをしている」

という宮川選手の主張を、VTRでながなが放送してる。対して

「本人が許容していたとしても、プロスポーツ界で暴力を容認することはできないので、処分の撤回はできない」

という協会の姿勢は正しいと思う。
これって

「自分の好きな人が人を殺したけれど、その人がいなければ自分の活動に支障をきたすので許すべき。処分をする側の言い分はパワハラだ」

と抗議する関係者に対して

「関係者が犯罪者を許すと言ったとしても、自分たちの社会で犯された罪は罪だからなかったことにはしない」

としごく真っ当な反応をしているだけだよね?
なぜかニュースでは苦情(感情の主張)をしている方に寄せた編集の仕方をしているのが嫌らしいな〜。


 こういう「法より感情の優先」って空気は、ブラック企業の「成績が出ない→やる気がない方が悪」というゴリ押しや、販売・サービス業に対して明らかな暴力要求でしかないクレーマーを尊重して社員や悪意のない他の客をないがしろにする悪循環の原因にもなっていると思う。
 そういう悪事は昔からもちろんあったけれど、こうしてニュースで「クレーマー寄りの要求」を尊重するような伝え方をするまで放送倫理は劣化してしまったのかと、がっかりするな。

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