2021/7/16

女たちのテロル  
「女たちのテロル」ブレイディ・みかこ著/岩波書店
 100年前のイギリスでも日本でも、女に市民権はなかった。
 女性にも賃金のある職業を、社会的な地位を、参政権をと地道に活動した人たちもいたけれど、この本に出てくる3人の女性はそういう話のわかった穏健派ではなくバリバリの武闘派。
 家庭内暴力に晒され続けて差別の構図を体で受け止め反逆した金子文子、マッドで過激な武闘派サフラジェット,エミリー・デイヴィソン。イースター蜂起のリケジョスナイパー,マーガレット・スキニダー。

 被差別者の声は、悪意もなく差別の自覚もない層には基本的には届かない、だから攻撃を開始するというのは、なるほどテロ行為なのだな。ただ「女が状況を変えるために武器をとり攻撃をする」存在だなんてまったく考えられなかった時代に、行動を起こした彼女たちの意志はすごい。

 100年前の金子文子の社会への要求は、今の女性の要求を残念なくらい似てました。
 リクルートの求人広告で、男性の募集欄には「手取り18万なんて生活できない」と書き、同じ雑誌の女性求人欄には「手取り最高18万!」とうたう、住居費も電気ガス水道税金も同じなのに。
 恥ずかしながら、自分はそういう差別の環境が当たり前と思って育ってきたので、女の子だし2番目だから大学行かなくていいって言われてもそうかとしか思わなかったし、性暴力にあいかけた時もお前に落ち度があったと言われれば反射で謝ってた。
 考えずにずいぶん長いことぼんやり生きてしまっていたなとまことに恥ずかしい。
ブレイディみかこの文章もえらい滑舌がよくて一気に読めました。面白かった。
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