再び
先の関空行より、この日一番のお気に入り写真から。

<F-OHSD A330-202 RJBB RWY06R Lifting off>
同じA330でも、エアライナーによって微妙に離床時のピッチに癖があると感じている。いや、実際には行き先によって搭載燃料が決まるがゆえに、同じ行き先の機体の離陸重量が同じになるからピッチが同じになるのかも知れないが、この日のエア・カレドニア・インターナショナル機の離陸は、関空スカイビューからA330を見るに理想のピッチであった。とにかく美しい、美し過ぎる。
逆に、機体塗装の美しさでは随一であるにも関わらず、毎度妙に離床が早く、結果的にスカイビューから見ると遠過ぎたり高過ぎたりで、いまひとついい写真が撮れないのがベトナム航空。

<VN-A371 A330-223 RJBB RWY06R Airborne>
さて、この写真はかなり変な写真である。と言うのも、スカイビューからこんな仰角で見上げるA330において、まだギアの格納が始まってすらいないからだ。A330のギアを垂らしたシルエットを偏愛するボクとしては、ギアアップは遅ければ遅いほど嬉しいには違いないのだが、流石にこの高さでギアが垂れていると不安になる。

<おい、どうした!?>
不安になったので、振り返って視界から消えるまで撮影を続けたのだが、見えなくなるまでギアは下がったまま。空気抵抗であからさまに機体がふらつく。これはギアないしはハイドロ系のトラブルか?と、慌てて普段はタワーにチューニングしたままにしているエアバンドをディパーチャに合わせて追ってみた。イニシャルコンタクトは極普通。その後も、ウェイトポイントへの直交指示が1つ入っただけで、そのまま東京コントロールへ何事もなかったかのように移管されてしまった。
帰宅後も、念のためにベトナム航空絡みでニュースになっていないか調べてみたが、特に何もなかった様子。まさか、アフター・テイクオフ・チェックリストをやるまで忘れてただけ!?