先のMD-11同様に24Lへのファイナルアプローチが撮ってみたかったのがルフトハンザのA346。胴長な分、ちょっと引き気味に撮った方が絵になるっぽい。

<D-AIHI A340-642 RJBB RWY24L Final>
真横から撮ると、否応なく、いささか無理矢理げな胴体のストレッチぶりが悪目立ちする。

<とにかく胴が細長い…>
深い考えもなく、機体の動きに釣られてパンしながら撮りつつてみたが…

<D-AIHI A340-642 RJBB RWY24L Touching down>
意外に後姿も美しい。以下戯言。
厳密に統計したワケではないのだが、ルフトハンザのクルーは“コンニチワ率”が飛び抜けて高い。コンニチワ率というのはボクの勝手な造語であるが、要するに、日本の管制へのイニシャルコンタクトに際し「コンニチワ」と挨拶するクルーがそのエアライナーの中でどの程度を占めるか、という指標値である。
一般に、この手のユーモア(なのだと思う)をされると、管制側も日本語で応じるようである。たとえば、関空の離陸からディパーチャへの移管に際しては、
タワー: Contact diparture on one one niner decimal two.
航空機: One one niner deimal two.
で終わることが多いが、ここでクルーが、
航空機: One one niner decial two, サヨナラ.
と応じた場合、タワー管制はよほど混み合っていない限りは、もう一度PTTを押して、
タワー: さようなら。
と一言付け加えるのが通例のように思われる。横から聴いて楽しんでいるこちらとしては、実に微笑ましい一瞬ではあるのだが、管制官がこのようなコミュニケーションを必ずしも歓迎しているようには思えない節もある。特に関空は、多少混み合っても可能な限りB滑走路を使わない=A滑走路をギリギリいっぱいまで使う、というポリシーで運用されているので、しばしば際どい間が生じるのも事実であり、管制官としては、片言の日本語で挨拶してくれたクルーに一言“あなたの日本語は理解できましたよ”という意思表示をせねば失礼なのではないか、という思いと、とっとと後続機のサービスをせねばならぬ、という職務の板ばさみになるであろうことは想像に難くない。
それはさておき、関空の管制官には、ボクら夫妻が勝手に“ニーハオ”と愛称している管制官もいる。こちらは、主に中国・台湾・韓国籍の機体に対するイニシャルコンタクトやハンドオーバーに際し、「ニーハオ」「アニョハセヨ」「ツァイツェン」と、相手側の言語で挨拶することを好む(というか趣味にしているっぽい)管制官である。これに対する応答率、つまり、クルー側が自国語で返答する率は、ボクらが聴いている分にはあまり高くないように思われるので、ちょっと寂しい、というか寒い。頑張れ、ニーハオ。負けるな、ニーハオ。