MOBカーチェイス詳報

2014/7/30 | 投稿者: ghost

旅行中にも速報を書いたのだが、以前から一度やってみたかった「スイスで表定速度の遅いメータゲージ列車を車で追いかけて撮影する」というのを、図らずも体験することになったので、そのレポートをば。

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<そもそもの始まりはこちら>

昨日も書いたように、シェーンリートはホルネックリのハイキングからの帰路、チェアリフト上から眼下のオメガカーブを通過するモントルー行のゴールデンパス=クラシックに気付いたところから話は始まる。

この時点では、この列車を猛追することなど考えてもいなくて、車に戻ってからは結構のんびりと身支度を整え、当初から予定していた次の訪問地、その名を冠するチーズで有名なグリュイエールへ向けて出発したときには、ゴールデンパス=クラシックのことなど頭から消えていたのが正直なところであった。


ここで、追跡区間を絵地図で示しておくことにする。オレンジ太線がボクの道程、赤細線がMOBの線路である。MOBの方がグシュタードへ寄り道する分、行程が2Kmほど長い。


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<カーチェイスマップ:シェーンリート〜モンボヴォン>

余談になるが、MOBのザーネン(Saanen)の次の駅名はルージュモン(Rougemont)であり、察しの良いひとはお気づきかと思うが、前者は独語風、後者は仏語風の地名となる。つまり、ここに当地における言語圏の境界線がある。

そのことは以前から知ってはいたが、今回ここを走ることで、言語圏を隔てる地勢上の「壁」が何であったのか確認したいと考えていた。で、何か容易には越え難い峠のようなものを期待していたのだが、結論から言うと目に見えるものは特に何もない。

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<ザーネン飛行場を横目に西進>

上掲地図に水色の太線で示した辺りを境に、道路標識や広告の類に用いられる言語が、突然ドイツ語からフランス語に切り替わった。うーむ、不思議だ。何か見落としたのだろうか。ともかく、ここを走っていたとき、ボクと妻の関心は完全にこの話題に向いていたのである。

が!!

地図にAで示した次駅フランドリュ(やはり仏語風である)横を通過した際、駅にシェーンリートで出会ったゴールデンパス=クラシックが居ることに気付いた。最初は目の錯覚かとすら思ったのだが、もう少し進んでモントルー方向からやってくる普通列車を視認し、なるほどと得心する。全線単線のMOBでは最優等列車といえども交換待ちは免れないのである。

こうなったら撮るしかないでしょ、という話になり、制限速度目いっぱいに飛ばして、列車が追いついて来るまでの時間を稼ぎつつ撮影向きの地点を探すことにした。

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<で、見つけた撮影地点>

これが中々大変で、見目麗しい風景はたくさんあるのであるが、問題は車を一時的にも停めておく場所がないのである。スイスでは、そもそも国土が狭いせいだとは思うが、幹線道路と言えども車二台がすれ違うのがやっとで、駐車できる路肩の余裕などない区間が大半なのである。

幸いにして、上掲の撮影ポイント近くBに資材置き場らしいスペースを発見。短時間ならば迷惑にもなるまいと車を寄せ、そこからはカメラを担いで走った。で、果たせるかな、ポジショニングして約3分、獲物はやって来たのである。

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<GDe4/4 6006+ゴールデンパスクラシック@ラ=ティーネ>

これで牽引機が6002だったら完璧だったのだが、まぁ、それは欲深というものだろう。それはともかく、6006の見目麗しからぬ広告主は、どうもオンライン登録型の人材派遣会社らしい。MOB沿線でこんな広告出して意味があるのだろうか?

何はともあれ、ミッションに成功した我々は、満足して当初予定通りグリュイエールへ向けて再出発したのである。で、グリュイエールへの道はこの先のモンボヴォン(地図中C)にて、モントルーへと向かうMOB線と別れを告げるのであるが、モンボヴォンで踏切につかまったら予想外のオチがついた。


<モンボヴォンでのオチ>

まさか、再び追いつこうとはwww、本当にMOBはのんびりなんだなぁ、と。さて、次はルゼンレン谷で本命中の本命たる氷河急行とカーチェイスを……あ、妻が怖い顔で睨んでる。
タグ: スイス



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