WebMSXでDraconic Throne

2017/9/5 | 投稿者: ghost

MSXdev'17へのエントリも済ませたので、WebMSXで遊べるリンクを晒しておくことにする。

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<Draconic Throne MSXdev'17 ver.>

 [ゲーム起動]

遊び方はMSXdev向けのアーカイブに同梱した最新のマニュアル(当然英語)を参照するか、先に部分訳した日本語版を参照されたい。後者は一部最終仕様に触れていない部分があるが、遊ぶ分には実害ない……はず。

英語版マニュアルには明記してあるのだが、本作には自身が実行されるMSX環境のVSYNCを調べて速度を自動調整する機能が実装されている。具体的には動作フレームレートは、PAL/VSYNC:50Hzの場合は16.7fps.、NTSC/VSYNC:60Hzの場合は15fps.になる。

双方のプレイ感がなるべく一致するように設計したので両者の差は僅か毎秒1.7フレームに過ぎないのであるが、受け手によって個人差があるとは思うが存外この差異は大きく、上掲リンクはPALモードで起動するようにしてあるのだが、人によってはちょっと難し過ぎると感じるかも知れない。そういう人のために、NTSCモードで起動するリンクも示しておく。やや動作がゆっくり(もっさり)すると共に、敵弾の最大数が減って実質的に難易度が下がる。

本作は正確に自キャラを操作して目的達成していくタイプのゲーム、では決してない。本作の操作系は、意図的にプレイヤーの感情に応じるように設計した、つもりである。ドラゴンを思い通りに操ろう、という意図を以って遊ぶべきではない。作中のドラゴンが身勝手な人間どもに感じているであろう怒りを共に感じて、指先が応じるに任せるがよい。

考えるな、感じろ。

シューティングゲームとしての本作については、作者から伝えたいことは以上に尽きる。以下は、本来は作者自ら語るべきではないことを百も承知で、書いておかないと自分が忘れるので備忘する、作品としての本作に託したメッセージについて戯言を述べておきたい。


本作では、スコアカウンタとは別にキルカウンタ……ドラゴンがゲーム中に何人焼き殺したか……が実装されている。厳密に言うとこのカウンタは二輪戦車の馬や人外の者も一緒くたに数えているので正確には人間の犠牲者数と一致しないのだが、まぁ、それはいいとして。

これは何を意味しているかと言うと、社会秩序を失った王国(王不在の状態を王国と呼ぶのがおかしければ「領域」でもいいのだが)があるとして、そこに住む人々の大半が納得する新たな政治権力基盤を得るには竜退治をして己の力を誇示するしかない……本作はそういう世界を描いているのだが、とすると、このキルカウンタはすなわち、ゲームオーバー=新たな王国秩序の成立に要したコストなのである。

では、これとは別に存在するスコアカウンタは何なのか、ということになるが、これはプレイヤー=ドラゴンの満足度、である。本作のドラゴンには、別にとりたてて人間社会を破壊したいという意思があるワケではない。厳密に言えば、それはそうかも知れないし、そうではないかも知れない。強いて言えば、それを決定するのはプレイヤーである。MrHydragonは満面の笑みを浮かべて“You shall burn in hell!!”(地獄の火の中に投げ込むものである!!/又吉風訳)と叫びながらプレイしていたが、彼の操るドラゴンはそういうドラゴンだった、ということになる。あ、脱線した。話を元に戻す。

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<MRCのトップを取ってるとこを記念に>

本作のスコアシステムは、一般的なシューティングゲームが撃破した相手の強さや戦略上の価値がスコアとして表されているのに対し、一兵卒も王位請求者も普通に焼けば100点というおかしなことになっているが、もちろんこれはそうした方がコーディングが楽だったから、という意味合いもなくはないが、つきつめればドラゴン主観からすれば、一兵卒も王様候補も特にその意味に差がないからである。

むしろ、それが人間の思い浮かべる思惟と通じるか否かはともかくとして、獣としてのドラゴンは相対する敵を自身の持てる能力をフルに発揮して打ち倒すことに喜びを覚え、そこにこそ高い価値=スコアを置いている。つまり、一息のドラゴンブレスで一人でも多くの人間を焼き払った方が、バレルロールで弾幕をすり抜け愚かな人間どもを翻弄した方が、ドラゴンの満足度は高い……まぁ、そういうことなのである。

さて、ここで話が元に戻るのであるが、本作タイトル“Doraconic Throne”は、竜退治をすることによって得られる国王の権威またその制度、ということは以前にも書いた通りだが、これは決してドラゴンが領域の人民にとって脅威であり、これを取り除いた者に政治権力が付与されるのは当然である、ということではない。不死身のドラゴンにとって人間はどうでもいい虫ケラ的な存在なのであり、歯向かってこない限りは関心の対象外なのであって、強いてその不死身の存在にチャレンジし、自分自身に政治権力を掌握する力量があることを誇示せんとするのは、ひとえに人間側の勝手な都合に過ぎない。

これを本作世界の内側の有識者の視点で表現すれば、以下のようなことになる。ドラゴンは不死身であり、かつ、人間に対しては本質的に関心がない。ひとたび歯向かうと尋常ならざる圧倒的な火力で反撃してくるが、人海戦術で以ってこれをある程度食い止めると、飽きるのかなんだかわからないが勝手に飛び去るという性質のみが知られている。これを利用して、権力奪取を目指すものは軍隊を組織し、それ自身をコストとして投入しドラゴンの敵前逃亡を演出することで、自身の権力正当性を主張することができる。これが、本作世界におけるDraconic Throneの本当の意味、ということになる。

本質がそのようなものであるから、そこに参加する人々の意図は必ずしも一枚岩にならない。兵士たちは逃げ惑うし、魔法使いたちは王位簒奪を企んでいるし、王子に侍る人外の女性についてはその意図すらまったくわからない

そして、ボクが本作を通して表現したかったのは、少なくともボクの目から見る限りにおいて、現実のこの世もまた似たようなものである、ということに尽きる。仮想の脅威に対する敵意を煽って権力基盤が形成される一方、その政治体制下にある人々は必ずしも目的を共有していない世界。我々は望むと望まざるとにかかわらずそういう世界を生きていかざるを得ないのであって、気まぐれなドラゴンの炎に焼かれることもまた、本質的には不可避なのである。

というような戯言はさておき、そうであればこそ、一時なりともドラゴン側の立場に身をおいて愚かな人間どもを焼き尽くすことで浮世の憂さを晴らすのもまたわろかりなん、と思うので……いや、かなり不健全ではある……お楽しみいただければ幸いである。

あ、書くの忘れてた。難易度が物足りなく感じた人(初見ではそうならないだろうが、操作になれると大抵の人がそうなる模様)は、カーソルキーの上を押しながらゲームを開始するといい。
タグ: MSX



2017/9/26  6:58

投稿者:ghost

Ver1.12に更新。
- 魔法使いの弟子の表示位置が左方向へ8ピクセルズレていた問題を是正した。

2017/9/10  7:14

投稿者:ghost

Ver1.11に更新。
- 2AGE毎に兵隊が衣替えするようになった。
- いろいろバグ修正した。

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