まだ自分の目では確認していないのだが、妻によると庭にモズが来ているようである。

<写真は三年前に庭に来ていたモズ>
知っている人は知っていると思うが、モズという鳥はチンチクリンな見た目とは裏腹に存外獰猛な肉食獣であり、スズメも襲うことがある。ひとつ間違えると我が家の食客たちの誰かがモズのご馳走に、ということがないとは言えない。
然るに、である。

<ノー天気な我が家の食客たち>
上掲写真は我が家のベランダの目と鼻の先にある立木で、我が家ではコレを“スズメの生る木”と呼んでいるのであるが、スズメたちはここに集って妻のご機嫌を伺うのが日課になっている。
所詮スズメであるから、いくら馴れてきて、たとえばサッシの足元に立ててある目隠しの衝立が取り除かれたらそこに乗ってお米をおねだりしてもよいサインである、ということを理解していたとしても、トイレのしつけだけはどーにもならない。
というか、この糞害……平たく言えばスズメのウンコ問題が妻をしばしば苛立たせており、ときに突如としてのスリッパ攻撃(窓に向かって突然投げつけて、スズメのみならずボクまでビックリする)へと誘うのであるが、スズメの側も肝が据わってきて、中にはスリッパを投げつけられても平然とその場に居座る者すら現れた。
そこで心配になっているのが、そういう居直りを覚えた不届き者は、背後で自身をご馳走と認識している招かれざる客の視線に、ちゃんと気づくのだろうか、という点である。

<本来あるべき姿>
上掲写真は
この週末の芦屋川に沿っての散歩で見かけた、野生のイネ科の実を頬張るスズメである。
精米された新米……我が家では、ボクが麦・雑穀入りの五分突き米を好んで食べるのに対し、スズメたちは新米の白米を食べている……の味を覚えてしまった食客たちは、最早この世界には戻れないのだろうか。いや、そう思ってるのはボクだけで、本人たちは「こっちが遊んでやってんのに大きなお世話だぃ」とか思ってるのだろうか。