不意に日本海が撮りたくなって出掛けたら人命救助することになった
2009/8/27 | 投稿者: ghost
人命救助、というのはいささか大袈裟だけれども、とにかくJR京都線、山崎−長岡京間の調子踏切へ初めて行ってみた。

<日本海@長岡京→山崎>
実はつい三日前まで、京都線に下り列車に対してこういう美味しいカーブで撮れるポイントがあることを知らなかった。同じ踏切で大阪方向を向くと、これまたズドーンと長く遮蔽物のない直線になっていて、これも面白い。

<新旧新快速電車並走>
時間帯によっては違うのかも知れないけれども、京都方面行の普通と新快速がここでピッタリ並ぶらしい。奥の方からシンクロして走ってくる二列車を見るのは、撮影抜きに趣深いものがある。
京都方向にレンズを向けて「次は順番的に貨レのはず」とファインダーを覗いていると、不意に真後ろから「そこのにぃちゃん、ボサッとしとらんと」と声をかけられた。振り向くと、自転車に乗った爺ちゃんがいるのだが、なぜか既に閉じた遮断機の内側、大阪行きの外側線路上にいる。お爺ちゃん、ボクの予想が正しいと、もうすぐそこを貨物列車が通るよ、ヤバいよ。
そう、この踏切はいわゆる「あかずの踏切」の類なのだ。撮り鉄クンにとっては、一服する暇もない有難いことこの上ない場所であるが、お年寄りにとってはデンジャラスゾーン、タイミングによってはどう考えても渡り切れない。
んで、爺ちゃんは悪びれもせず「助けてくれや」と言う。無視するワケにもいかないので「こんなことしていいんかいな?」と思いつつも、遮断棹を爺ちゃんがくぐれる程度に持ち上げた。その刹那、爺ちゃんは礼も言わずにスーッとくぐり抜けて行ってしまった。ここではコレが日常茶飯事なのだろうか、と感慨にふける暇もなく、慌てて振り返って撮影したのが下写真。

<ひとつ間違えると爺ちゃんを轢断していたEF210>
というワケで、図らずも人命救助するハメになった。まぁ、“人命救助”という物言いはいささか大袈裟かも知れないけれども、ご覧の通り急カーブ直後の踏切なので、爺ちゃん一人で取り残された場合…つまりボクが居なかったと仮定した場合…重量級の貨物列車が急停止出来たかどうかは疑問である。
だが、しかし。
その瞬間は、爺ちゃんがさも当然のように命令(まさに命令口調であった)するので、ついつい言われるがままに救出してしまったが、見ず知らずのボクに対する第一声が「ボサッとしとらんと」というミもフタもない失敬なものであったことを鑑みるに、見殺しにしてくれる選択肢も、最終的に選択するか否かはさておき、せめて一考はすべきであったと今になって思う、反省。

<日本海と同じ構図で雷鳥>

<日本海@長岡京→山崎>
実はつい三日前まで、京都線に下り列車に対してこういう美味しいカーブで撮れるポイントがあることを知らなかった。同じ踏切で大阪方向を向くと、これまたズドーンと長く遮蔽物のない直線になっていて、これも面白い。

<新旧新快速電車並走>
時間帯によっては違うのかも知れないけれども、京都方面行の普通と新快速がここでピッタリ並ぶらしい。奥の方からシンクロして走ってくる二列車を見るのは、撮影抜きに趣深いものがある。
京都方向にレンズを向けて「次は順番的に貨レのはず」とファインダーを覗いていると、不意に真後ろから「そこのにぃちゃん、ボサッとしとらんと」と声をかけられた。振り向くと、自転車に乗った爺ちゃんがいるのだが、なぜか既に閉じた遮断機の内側、大阪行きの外側線路上にいる。お爺ちゃん、ボクの予想が正しいと、もうすぐそこを貨物列車が通るよ、ヤバいよ。
そう、この踏切はいわゆる「あかずの踏切」の類なのだ。撮り鉄クンにとっては、一服する暇もない有難いことこの上ない場所であるが、お年寄りにとってはデンジャラスゾーン、タイミングによってはどう考えても渡り切れない。
んで、爺ちゃんは悪びれもせず「助けてくれや」と言う。無視するワケにもいかないので「こんなことしていいんかいな?」と思いつつも、遮断棹を爺ちゃんがくぐれる程度に持ち上げた。その刹那、爺ちゃんは礼も言わずにスーッとくぐり抜けて行ってしまった。ここではコレが日常茶飯事なのだろうか、と感慨にふける暇もなく、慌てて振り返って撮影したのが下写真。

<ひとつ間違えると爺ちゃんを轢断していたEF210>
というワケで、図らずも人命救助するハメになった。まぁ、“人命救助”という物言いはいささか大袈裟かも知れないけれども、ご覧の通り急カーブ直後の踏切なので、爺ちゃん一人で取り残された場合…つまりボクが居なかったと仮定した場合…重量級の貨物列車が急停止出来たかどうかは疑問である。
だが、しかし。
その瞬間は、爺ちゃんがさも当然のように命令(まさに命令口調であった)するので、ついつい言われるがままに救出してしまったが、見ず知らずのボクに対する第一声が「ボサッとしとらんと」というミもフタもない失敬なものであったことを鑑みるに、見殺しにしてくれる選択肢も、最終的に選択するか否かはさておき、せめて一考はすべきであったと今になって思う、反省。

<日本海と同じ構図で雷鳥>