ひき★こーもり

2012/2/8 | 投稿者: ghost

与太話。

経緯の1。妻の職場で、昨年末あたりからだったか、試験的に在宅勤務が制度化されたそうな。現時点では月に云日迄、といった制約があるらしいが、先々のことを考えるとやや不安だ。っつーか、余計なことをしてくれるな、と。ボクの平穏な主夫ライフを返せ、と。

(ネタ的に“主夫”と書いているが、もちろんボクちゃんだってちゃんと働いてはいるのだ。単に、その日数が世人に比べると半分ちょっと少なくて、自宅で家事をしている日の方が多い、というだけの話である。)

ちなみに、妻の言によれば、同僚達の活用率は思いのほかに低い、とのこと。まぁ、これは制度、というよりは文化の話なのであって、やることもないのに他人の目を憚って定時退社に消極的な本邦の雇われ人一般には、理屈の上でそういうものがアリだということは理解できても、なかなか実践できないものらしい。なお、妻は制約いっぱい活用している模様。そもそも彼女は、会社員を続けているのが不思議に思われるほど人付き合いを忌避する人なので、他人と顔を合わせる機会は減らせるだけ減らしたいみたいなのだ。まぁ、他にも合理的な理由があるのだが、これは後述。

経緯の2。カエル!ジャパンとかいう内閣府のキャンペーンがあって、ベタなことに蛙がイメージキャラクターになっているのだが、妻の上司がこのキャラクターを職場に貼り出して「早く帰る!ジャパン」キャンペーンをやっているのだそうだ。まぁ、要するに無駄な残業をするな、ということだろう。本来のカエル!ジャパンは、ワークライフバランスを念頭に「働き方を“変える”」の意のはずなので、微妙にズレてはいるのだが、前述の在宅勤務制度のことも合わせて鑑みるに、まったく的外れというワケでもないのだろう。


経緯の1と関連してくるのだが、妻によれば(そしてボクも概ねその通りだと思うのだが)無駄な仕事、というモノは、大抵の場合、無駄なコミュニケーションから生み出されるものだ、と。つまり、個々人が孤立無援にやるべきことを淡々とこなしていればシンプルに終わるはずである、と(アイソレート環境で個々の雇われ人が真にモチベーションやクオリティを維持できるか、という疑問はさておき)。

なのに、無駄に顔を合わせ、しなくてもいい会話を交わす中で、お互いを牽制し合ったり見栄を張り合ったりする過程で、本来しなくても良かったことを「やった方がいい!」と主張することが、さも仕事をしているように見える、という悪習が生じる。そして、そのことに自覚的でない人たちが、一度発話されたアイデアを、ただそれを否定するのが面倒だ、という理由だけで勝手に自身の業務として定義してしまい、気が付けば、どれが本来やるべき仕事でどれが無駄な仕事であったかすらわからなくなってしまう。

ゆえに「在宅勤務は積極的に活用されるべきなのである!(よって、私は率先垂範すべく在宅勤務をフルフル活用し、自宅で寝転がりながら仕事すべきなのだ!)」と妻は主張するのだが、いささか牽強付会な感がないでもないにせよ、まぁ、こういう思考回路の持ち主だからこそボクの妻でいてくれるのだ、と思わないでもないので、それはそれで良しとしよう。

いささか理解に苦しむのは「ついてはカエル!ジャパンに対抗するキャラクターとして必要なので“ヒキコーモリ!ジャパン”を作るように」と命じられたこと。自宅に“篭る”と“ひきこもり(こうもり)”が掛かっているのはわかるし、建前はともかくとして妻の在宅勤務活用の真意がひきこもり願望にあることも承知しているのだが、そんなモノ何に使う?っつーか対抗する必要あんの?んで、なんでオレが作らされるの?

要するに、自分が在宅勤務している日に、職場のデスクの上にそのキャラクターを掲げておくことで、在宅勤務の活用を同僚に啓蒙するのだそうだ。どう考えても「おかしな人がまたおかしなことを始めた」としか受け取られないと思うのだが、まぁ、自爆芸がしたいというなら止める筋合いではない、ボクも好きだし、自爆芸。最後の問いに至っては、問うことすら許されなかった。「私が作れ、と言っているから作るの、ok?」

勅命は下ったのである。で、作った。

「閉じた翼の間から目を覗かせている可愛いヤツ」という、わかったようなわからないような要件定義しかしてもらえなかったので、とりあえずトライアル版を作ってみたのがコレ。

クリックすると元のサイズで表示します
<ひき★こ〜もり初版>

結論から言うとボツを食らった、「誰が怖いのを作れと言った!!」とクレームされて。ボク的には妻の本音の部分をうまく投影できたキャラクターになったように思うのだが。曰く「私がひきこもるんだから、もっと可愛いキャラじゃないと」と。いや、アナタがひきこもってるからこういう感じなんですよ。

仕方がないので、もう少し媚びることにして、結果的にこちらで採用されたのだが。

クリックすると元のサイズで表示します
<ひき★こ〜もり第2版>

実際には仮でつけたロゴの部分が“只今在宅勤務中”みたいな文字に置き換わっているらしい。それって、コレがそもそも何なのか、わけわからなくなるんと違うだろうか?

さて、果たして妻の同僚のうち何人が、コレがそういう駄洒落だと気付くか、その裏に隠された真意に気付くか。まぁ、どちらもないような気がせんでもないが、バックエンドでこういうものを作らされている哀れなボクちゃん(自称兼業主夫)の存在には、少しばかり思いを馳せていただきたいものである。



2012/2/23  7:58

投稿者:ghost

ボクの妻の方が可愛いですよ(棒読み)

2012/2/23  1:58

投稿者:moko

可愛いから両方スキッwww

コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ