いらっしゃいませ、出本さん。
コメントありがとうございます。とても嬉しいです。では、また私の私見を述べますね。
○トブルクを無理に攻め落とす必要自体があるでしょうか?
「1つ下の段階の勝利条件を睨んで、トブルクは包囲に留め、他の地域の英軍を駆逐していく方が効率的」とのことですが、それ自体はプレイヤーの戦略の問題なので、利点と欠点はあっても、正しい間違っているはありません。実際、私もそうしたことがあります。悪く無い手でしょう。
しかし、「効率的か」というとどうでしょうか?ドブルク包囲に使用するための部隊は以後使えないことになります。もちろん連合軍もトブルクから5個部隊が出て来れないのですが。さて、ここで、損をしているのははたして連合軍なのでしょうか?私はこれは考え方が逆で、トータルの部隊数が少ないドイツ軍にとってより不利であると考えます。
トブルクを包囲する枢軸国軍部隊がもし弱く少ないと、海上移動等を使って強化したトブルク内の部隊が包囲部隊の1ヘックスを攻撃し、それを撃破すれば、その瞬間にエルアラメイン方面の全枢軸軍部隊は補給切れとなります。(実は、以前、私はこれで負けました。)このリスクを下げるためには、トブルク包囲部隊に十分な部隊をさかねばならず、勢い、他方面の戦力はさがります。
よって、本作戦を採用した場合は、あなたがおっしゃっているのとは逆で、アキレス腱とはドイツ軍のためにある言葉となるのではないでしょうか。
さて、一方、トブルク攻略にドイツ軍が成功すれば、それを連合軍が奪い返すのはほぼ不可能となります。(絶対ではありませんが。地雷原付き要塞に入ったドイツ軍部隊を消すには、前に述べた強襲をかけたとしても、いったいどれくらい手間と犠牲を要することか!)トブルクを保持することは重要な勝利条件のひとつなので、これでほぼ勝ちが決まると言っても過言ではないでしょう。
蛇足ですが、トブルクの戦闘において、連合軍は確実に戻ってこない5個部隊を失いますが、ドイツ軍は攻撃時の損害を分散させて駒損なしにできることも指摘しておきましょう。駒数が勝利条件に関係するこのゲームではこれも注意すべき点であります。
○補給カードと補充用の生産ポイントを別々に分けてしまった事
このゲームでのおかしいというか、わかりにくい点に、生産ポイントがあります。これはなにをシミュレートしているのでしょうか。
「サイコロをふって「同じ数」の生産ポイントを受け取ります。」なんで?
おそらく、これは補給の量を表している訳ではないのです。補給整備、部隊の休養等に使うことのできた「時間」をシミュレートしているものと考えられます。
こう考えると、補給と生産ポイントを別々に分けてしまったわけではないと言えますね。もともと別の概念というわけです。
しかし、私も補給にカードを使うこのルールはなんだかなあと思っています。カードだと、策源からどんなに離れても同じように補給を実施できます。やはり補給も運ぶべきではないか。で、運ぶことで補給自体も減って行く。これでいわゆる攻勢終末点を自然にシミュレートできることになります。昔、アドテクノスのアフリカンギャンビットというゲームがありましたが、あああるべきと考えております。
ですから、このように補給ルールに関しては、いっそイーストフロントのルールでやった方がましではないかとも思っています。
○補給カードの引き、BPのダイスなど運に作用される要素が大き過ぎるのでは?
ええ、大きいですね。いくら事前に作戦を考えても補給しだいではその作戦をあきらめ、あるいは変更せざるを得ないです。まあ、それがまた頭の絞りどころなので、何度もチャレンジしようと思う楽しいゲームになっていると考えています。しかしこれには確かに、好き嫌いがありますねえ。
だいたい、以上です。シミュレーションとして、あるいはルールにもなんだかなあという部分はありますが、プレイして面白く、またやってみたいと思うゲーム。これが私の感想です。
なお、私自身は現在、仕事の都合で東京に住んでおります。ですから、残念なことに温泉合宿ではお会いできないと思います。しかし、東京へ起こしになる際は、ぜひ、ご一報ください。
また、コメントなどお待ちしております。

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