「北海道戦跡廃墟探索旅行2013年6月23日(午後)」
戦跡
6月23日午後は林道の鍵と通行許可証を返却後、道東道から道央道の美唄インターへ向かう。

道央道走行中、気になる無線施設を発見!

よく見ると板状のものが向かい合うように設置されています。
「無給電中継装置」というものだそうで、地上から山上の反射板に電波を当て、さらに向かい合う反射板に電波を当てて、来た方向とは反対の方向に電波を飛ばす装置で「無給電」という通り、電力を使わない反射板2つだけで電波を中継させるシステムのようです。
(文章で書くと難しいですね。。^;)
山深い北海道ならではの画期的なシステムですね。
関東地方では全く見ることのできない無線施設です。
携帯電話基地局

高速道路のトンネル出入口にはこのような重装備の中継装置が。
少し話題が逸れましたが美唄インターを降りて、旧美唄市街方面へ向かいます。
美唄国設スキー場付近の山中にある円形校舎の沼東小学校を探索します。
沼東小学校の沿革
1906年 簡易教育所として発足。
1947年 沼東小学校として開校。
1958年から1959年にかけて円形校舎を新築。
1972年 三菱美唄炭坑閉山の2年後に閉校。
往事の沼東小学校の写真は
こちら

川沿いに林道を進んで行くと、対岸に骨組みだけとなった体育館が現れる。
小さな橋を渡り少し戻る。

車で入れるのはここまで。
酷くぬかるんだ道を歩いて円形校舎を目指します。
(細長い生物に遭遇しないことを願いながら。。)

やっと見えてきました。円形校舎の沼東小学校。
円形校舎は2棟あったようですが、残るのはこの1棟のみ。

進入口を探しつつ壊れた窓から内部を覗くと一面、池のようになっていて1階からの進入は断念。。
どこかに突破口はないか?と探しつつ1周してみる。

まさかこの梯子を昇って行く訳にもいかないし。。

何とか、中2階?のようになっている場所から進入に成功!

中2階から階段を上がり、2階の中心部に到達。
校舎中心部が螺旋階段になっていて、外側に1周回れるように廊下があり、その外周に教室が円を描くように並んでいるという、たいへんユニークな校舎です。

手洗い台?も小学生の体格に合わせて低めになっています。

薄暗い廊下を歩き、教室へと向かいます。

教室には何も無く、沈みかけた西日が差すのみ。

教室の壁には卒業生が書いたと思われるメッセージが。。

メッセージは同級生に届いたのだろうか。。
螺旋階段をさらに上がり3階へ。

3階は天井に採光用の穴が開いていてたいへん明るく、少しホッとした気分になる。
屋根からの採光を2階や1階の廊下に導入するような工夫が出来たら、この時代大きな話題になったのではないでしょうか?
最近のショッピングモールなどに良くありそうな感じですよね。
機能的な工夫を施した天井にちょっと感動!
意を決して池と化した1階部分へ。

外の風が入ってこないため、水面が揺れず外の景色がきれいに写っていました。
廃墟写真にありがちなベタな写真になってしまいました。
美唄スキー場レストハウス

よく見ると体育館に建物を継ぎ足したんですね。

なにもエサ出ないぞ〜。


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