2018/10/10  21:37 | 投稿者: 時鳥

国立国語研究所から、NINJALフォーラムの開催を知らせる葉書が届いた。
年に1回程度開かれる、一般向けの講演とパネルディスカッションの午後。
でも、葉書が届く前に、実は既に申し込んでいた。
約2週間前、「そろそろ何かやるかなあ」と淡い期待をもってサイトを訪ねたら、
イベント案内に掲載されていたのだ。

今回は「日本語の変化を探る」というテーマで、5本の講演とパネルディスカッションがある。
聴講料は無料だけど、要申込。
https://www.ninjal.ac.jp/event/public/forum/ninjalforum013/

NINJALフォーラム第13回 「日本語の変化を探る」
日時:11月4日 (日) 13時〜17時
会場:一橋大学一橋講堂(千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター2階)
講演:
「東北アジア言語地域の一言語としての上代日本語」
ジョン・ホイットマン (コーネル大学 教授)
「平安時代語の話し手の言語感覚」
近藤 泰弘 (青山学院大学 教授)
「コーパスで見る現代語の確立過程 ―江戸・明治・大正―」
小木曽 智信 (国立国語研究所 教授)
「録音資料から知る,20世紀の日本語の変化」
丸山 岳彦 (専修大学 准教授)
「ことばの調査に見る現代日本語の変化」
滝島 雅子 (NHK放送文化研究所 主任研究員)


それにしても、「平安時代語」って何だろう。役割語の一種?
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2018/10/8  21:46 | 投稿者: 時鳥

例えば買い物メモなら、買い物が済んだら捨てる。
伝言メモなら、伝言が伝わったら捨てる。
行きたい展覧会についてのメモなら、展覧会に行くか会期が過ぎたら捨てる。
読みたい本のメモは、その本を読んだなら読書記録になり、メモは不要になる。
読まなかった場合、メモは残り続ける。読む可能性がある一線を下回るまで。
まだ来ていないから「未来」と言う。
未来が過去になれば、可能性は記録に化けて、実体化する。
「まだ来ていない」が「もう来ない」になると、可能性は消えてなくなる。
「もう来ない」と言い切れない可能性はあっちでこっちで、まるで幽霊みたいにもの言いたげに漂っている。
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2018/10/8  19:48 | 投稿者: 時鳥

13年使ったガラケーをスマートフォンに変えた。
ガラケーの電池もちの良さは気に入っていたのだけど、コネクタカバーのゴムが劣化して、崩壊しかけていた。
電話会社との契約は、一年のうち10か月は解約すると解約手数料がかかる仕組みで、ここを逃すとあと1年ガラケーを使うことになりかねない。
現在の支払額を確認すると、思ったより高かった。
そして流石に、そろそろスマホにしないと生活が不便になってきた。

そんなこんなで、格安スマホと格安SIMの情報を集め始める。

SIMには、通話対応SIMとデータ通信専用SIMとがあって、月額が700円ほど違う。
年に数回しかかけないし、かかってこない電話に固定費を払うのは無駄に思える。
だが、何かの手続きの時に当たり前のように電話番号を尋ねられるから、
固定電話や携帯電話から掛けられる電話番号を持っていないと、社会生活上、困る。
考えた挙句、別途IP電話を契約した。
IP電話はインターネット回線を使うので、データ通信専用でも通話ができる。
SIMとは無関係なので、通信事業者を変えても電話関連の手続きは要らない。

選んだSIMは、オプションとしてSMSをつけることが可能だった。
でも、これまでの人生でSMSを使ったことなんて数回しかない。
アプリの認証で必要になることがあるらしいが、無料のアプリを使うために
毎月、SMSの固定費が発生するなんて馬鹿げている。
電話番号しか知らない相手がいざと言う時に連絡をよこす可能性が無きにしも非ずだが、
そこはあきらめてもらうことにする。
そのほか、セキュリティだの端末保障だののオプションはあるが、別に要らない。

落ち着いて要らないものを削ったら、オプションなしのデータ通信専用SIM、
通信データ量も一番少ないプランの契約になった。

端末が届いてからは、初期インストールされたアプリをどんどん削る。
インスタグラムもフェースブックもグーグルプレイも削る。
必要になったらインストールすれば済む話だ。

最近のネットでは、要るものを選ぶのと同じくらいかそれ以上に、
要らないものを拒否することが重要になっている。
黙っていると勝手なことや余計なことをどんどんされるので、油断できない。
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2018/10/2  22:33 | 投稿者: 時鳥

2週間ほど前、格安SIMと一緒にスマートフォンを買って、携帯電話を解約した。
自分にとって必要なアプリを探してインストールする。
メモアプリを入れた後、気づいた。

これまでに読んだ本のリストがスマートフォンに入っていたら、便利な気がする。
『ジャック・リッチーのびっくりパレード』と『ジャック・リッチーのあの手この手』のどちらが既読でどちらが未読か、図書館でいつもわからなくなるのだ。

何をどうしてどうしたいか、考える。
読んだ本のリストはパソコンの中にあるから、スマートフォンにコピーすればいい。
リストのデータは1行が1冊分で、書名、著者、出版社、読んだ年月が含まれる。
問題は、検索方法だ。
メモアプリでもブラウザでもなんでも、文書内検索をすれば探すことは一応できるが、普通の検索では一つずつしか検索できない。
「猫」で検索したら、「猫」が含まれる行がすべて検索されて一覧になって欲しいのだ。
それだけでいいのだが、そんなアプリはどうやって探せばよいのだろう。
探し方を考えようとして、気づいた。

JavaScriptでちゃちゃっと作れる気がする。

さっそくテキストエディタを開いて、HTMLとJavaScriptをたかたか手打ちする。
約2時間後、50行ほどのHTMLファイルが出来上がる。
スマートフォンに必要なフィルをコピーして動作を確認した。
要件は満たしていた。
気に入らないところはそのうち直そう。

ついでにここ10年くらいに観た映画のリストも入れておく。
これで、まだ見ていないヒッチコックもわかるようになった。
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2018/9/30  21:05 | 投稿者: 時鳥

レストランの前を通ると、本日の日替わりパスタが置かれていた。
サンプルではなく、実物。
うどんほどではないが、パスタも茹でてから放置すると太くなる。
見本用に、放置しても太くならない特殊なパスタを開発したら需要があるんじゃないだろうか。
味はちょっと落ちてもいいから。ビーフンや春雨の粉とか混ぜたりして。
どこかで読んだのだが、食品サンプルは普通の調理とほとんど同じ手順で作るのだそうだ。
それなら、シェフが自分で食品サンプルを作るのもありなんじゃなかろうか。

あ、でも、話をパスタに限るなら、太くなるのを計算して最初から細めのパスタで見本を作っておけば済むような気もしてきた。
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2018/9/15  21:21 | 投稿者: 時鳥

通りすがりの蕎麦屋の前、「冷しすずしろ」と書かれた紙が貼り出されていた。
大根の千切りと錦糸卵と紫蘇と海苔の千切りが乗っているのだそうだ。
味や調理方法もさることながら、それ以上に名前の涼しさに立ちすくむ。
料理名だけで体感温度が2度くらい下がった。
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2018/9/12  6:15 | 投稿者: 時鳥

眠ろうとすると、胃腸のあちこちがしきりに鳴る。呼び交わすように鳴る。
何を言っているのかはわからない。
胃腸が日本語を話さないのが残念なような、良かったような。
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2018/9/4  21:06 | 投稿者: 時鳥

朝、家を出ると豪雨。
勤務先につく頃には、靴にも靴下にも雨がしみ込んでいた。
手近にあったいらない紙をひねってもんで柔らかくし、靴の中に突っ込む。

しばらくして気づいた。
そう言えばあれ、仕様書だ。
普通なら機密保持のためシュレッダーにかけるところを、丸めて靴に入れてしまった。
用が済んだ後、そのままごみ箱に捨てたらまずい気がする。
乾かせばシュレッダーにかけられるが、しかし、靴の中に入っていた紙を、
皆様が使うシュレッダーにかけていいものだろうか。

悩んだ挙句、手動シュレッダーにかけた。
言い換えると、湿っているうちに手で細かくちぎってごみ箱に捨てた。
帰るころには靴も乾いて、雨も止んでいる。
万事解決。全て世は事もなし。

(とは行かず、台風の強風の影響で帰りの電車が遅れに遅れましたとさ。)
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2018/8/31  22:27 | 投稿者: 時鳥

村井弦斎の『食道楽』を呼んでいる。
明治30年代に新聞連載され、人気を博した小説。
主人公の名前は大原満といい、名前の通り太っていて大食らいで、質より量の人だ。
その大原が、年始回りで友人の中川の妹、お登和と出会い、一目惚れして猛アタックして、あまたの障害を乗り越えてゴールインする、らしい。まだ読みかけだから結末は知らない。
あらすじを説明するなら確かにそうなるけど、でも実は、筋はどうでもいい。
この小説で重要なのは、登場人物たちの料理談義。それに尽きる。
何しろ、誰も彼も、料理の話を始めると止まらないのだ。
件のお登和さんは料理の名手で、長崎出身、神戸や大阪でも修行を積んで、和洋中問わずレパートリーが恐ろしく広い。
兄の中川は食にうるさく、これも栄養や衛生の話を始めると止まらない。
友人の小山も食にうるさく、自分で料理もしてしまう。
小山の細君も冒頭でピーナッツ汁粉を引っさげて登場し、その後も事あるごとに手料理が出てくる。
作者が食について話しまくるために生み出した登場人物なので、リアリティとか考えちゃいけない。
とは言え、中川の朝食のエピソードは、ありえなさが極まっていて印象深かった。

この男、10種類の朝食を妹に日替わりで作らせるという。
10日間の献立は、以下の通りで、11日目は1日目の献立に戻る。

1日目 オートミルのマッシ
オートミールを水で煮て、牛乳と砂糖をかける。
飲み物はコーヒー。

2日目 パンの餡かけ
牛乳を沸騰させ、塩少々あるいはバターと砂糖で解いた小麦粉を加え、
どろどろになったところで火から下ろして卵を1つとき混ぜる。
両面を焼いたパンを小さくちぎってスープ皿に盛り、上から牛乳と卵のあんをかける。
飲み物はクリーム入りチョコレート(削ったチョコレートを湯で溶く)。

3日目 玉子と牛乳の淡雪
卵白2個分を固く泡立て、沸かした牛乳1合と混ぜ合わせる。
吹き上がった泡を皿に取る。
残った牛乳に黄身2個分と塩と砂糖を混ぜ合わせて熱し、固まったら泡にのせる。
パンとバター、セイロンの紅茶を添える。

4日目 タピオカあるいはセーゴ
沸かした牛乳にタピオカをいれ、塩と砂糖で味をつけて30分ほど煮る。
セーゴも同様に料理する。
飲み物はココア(牛乳で粉を溶く)。

5日目 玄米のマッシ
飲み物は豆入りの麦湯。
黒く炒った大麦と炒った大豆を半々に混ぜてよく煮出す。
牛乳かクリームを加えてもよい。

6日目 ジャーマン・トースト
牛乳と卵を溶き混ぜて塩と砂糖を加えたものに、焼きたてのパンを浸す。
フライパンにバターを溶かしてパンの両面を焼く。
牛乳を少しかけて食べる。
飲み物はコーヒー。

7日目 ロールオーツ
カラスムギを潰したものをオートミールと同様、マッシにする。

8日目 ポークエンドビーンス
ゆでたささげと塩豚に蜂蜜を加え、蒸し焼きにする。

9日目 コーンミル
トウモロコシのマッシ。

10日目 味噌汁、ご飯、沢庵の漬物

タピオカの牛乳煮が朝食とは、また斬新な。
セーゴはタピオカと似ていて、もっと小粒なものだそうだ。
いろいろな朝食メニューを披露したかった気持ちは分かるが、やりすぎ感は否めない。
私が妹だったら「てめえでやれや、そんなしちめんどくせえこたあ」と言いそうなところだが、料理の妖精みたいなお登和さんは、朝っぱらから面倒臭い献立をさらっと作っている模様。
お登和さんに限らず、登場人物の皆さんはきっと、栄養と料理と衛生の妖精なのだと思う。
料理アンドロイドか単なる料理マニアの可能性もある。
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2018/8/19  21:09 | 投稿者: 時鳥

この2週間ほど、毎日、岸田國士の戯曲を読んでいる。
一日に数編を読んで、今、43本目を読み終わったところ。
青空文庫に登録されている戯曲は、あと30本くらいしか残っていないから、
あまり読み急がないようにしないといけない。

大事件が起きるわけではない。
起きるものもあるけれど、ほとんどはちょっとしたことが起きて、
人が会話して、話がかみ合ったりずれたり、もやもやしたりする。
観客が憧れるような人は全然出てこない。
尊大だったりずるかったり、口が滑ったり、優柔不断だったり、
金銭にルーズだったり、怠け者だったりする。
言い訳野郎やそこはかとなく悪意がにじむ人もちょくちょく出てくる。
小人物が右往左往して、小さなことをああだこうだと言い合う。
それがどういうわけか、とても面白くて、ひとつ読み終わると
次の作品へとついつい手が伸びてしまう。
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2018/8/12  21:48 | 投稿者: 時鳥

一週間以上前に豆苗を買った。
茎と葉はもう食べてしまって、残った種と値を水につけて、2回目を育てている。
トレーに置いて朝晩水をかけ、根がつかる程度に水を張る。
在宅時は邪魔にならないよう電子レンジの上、朝は明るい窓際に置いてから出かける。
芽がひょろひょろと伸び上がり、巻きひげのある先端がクエスチョンマークを緩くしたようなカーブを作る。
数十本の苗が、全員、同じ方向を向いている。
植物性のミーアキャットのみたいに。
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2018/7/24  22:22 | 投稿者: 時鳥

手の届く位置に扇風機を置いている。
ずいぶん長い時間あたってから、扇風機を止める。
止めた途端、全開にした窓からわずかに風が入った。
扇風機の安定した風量よりもよほど涼しく感じる不思議。
涼しさって、きっと、瞬間の感覚なのだろう。
寒いと暑いは持続する感覚。熱いは瞬間、冷たいも瞬間。
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2018/7/16  21:24 | 投稿者: 時鳥

図書館の行事カレンダーをもらった。
A4、両面印刷。右端に以下の注意が書いてある。
「裏面もご覧ください」
裏返す。
右下の隅に以下の注意が書いてある。
「裏面もご覧ください」
一体全体、どちらがおもて面なのか。
首をかしげる。

理解する。
今見ている側が常におもて面なのか。
一理、ある。
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2018/7/14  8:41 | 投稿者: 時鳥

LIXILブックギャラリーが今月20日で営業を終了する。
あ。ついにここまで来たか。
ニュースを聞いてまず思った。

LIXILブックギャラリーは銀座のLIXILビルの1階にある小さな本屋だ。
LIXIL出版の書籍がそろっているのはもちろん、デザインや建築、工芸、動植物の本も面白い品揃えで、本を選ぶセンスがとても気に入っていた。
LIXILの直営店なのでつぶれる心配はほとんどしていなくて、それだけに今回の閉店はかなりショックだった。
紙の本の時代が終わりに近づいていることを、あらためて実感する。

紙の本が電子書籍やWEBの何かに置き換わりつつある。
ロードマップはカーナビに、時刻表も電話帳もWEBサービスに、語学書は音声、図鑑には動画もつくようになった。
20年前は紙に印刷して出版する以外、選択肢がなかった情報がどんどん電子化されて、紙と印刷の領域から逃げ出している。
紙の本が印刷されなくなる日が来るとは思っていない。
紙であることに意味があるものは残り続けるだろう。
ただ、何でもかんでも紙に印刷して出版していた時代は終わろうとしている。
墨と筆が標準的な筆記用具でなくなった今も、筆で書く人はいるし、馬が標準的な輸送手段でなくなっても、競馬や乗馬や馬車は存在し続ける。
それと同じように、紙の印刷物は主流から外れて、縮小して残るんだと思う。
情報の新しさが求められるビジネス書や流行の実用書は紙より電子書籍に向いているし、売れるかどうかわからない本はまず電子書籍で出版してみて、売れるなら紙でも出版するという流れになっていくだろう。
紙の本の出版点数は減って、部数も減って。
おそらく20年後には、紙の本をたくさん置いた書店というのは、一種の専門店になっているだろう。
カード専門店やキッチンツール専門店、書道用品専門店と同じように。
紙の本は注文するもので、大量の本を手に取って選べる場所は贅沢な空間になる。

通りすがりにふらっと書店に入って、きのこの写真集をぱらぱらめくる。
それだけがどれだけ豊かなことだったか、後で気づいて、きっと愕然とするんだと思う。
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2018/6/29  22:17 | 投稿者: 時鳥

結膜炎は治ったのだが、今度は左のまぶたの裏にできものができた。
眼医者に行くと、結膜炎でもらった目薬を注し続けるように指示された。
それも、結膜炎の時は日に4回だったのを、6回に増やせと言う。
目薬は2種類あって、それぞれの目薬は5分以上の間隔をおいて注さなければならない。
ということは、一日に8回、目薬の時間があるわけで、割と一日中、
頭のどこかで目薬のことを考えることとなる。
2種類は順不同で使えるが、同じ目薬ばかり注さないよう、さっき注したのがどちらか、
覚えておかなければならない。
私の場合は2種類だから混乱はないけど、これが4種類だったら必ずどこかでわからなくなるだろう。
秩序を守るための仕組みが必要になる。

目薬の容器は同じ大きさ同じ形状で、ふたやラベルの色だけが違う。
なら、ちょうど目薬が押し込める太さの筒を作って、注したものは筒の後ろから入れ、
常に筒の先頭にある目薬を使うようにしてはどうだろう。
ファーストイン、ファーストアウト。FIFO。ガチャ玉やラムネ菓子のペッツと同じ仕組みだ。
一般的には、目薬に番号を書き記して、さっき注したのが何番かを覚えておくんだろうけど、
忘れても正しい目薬が注せる仕組みを、何かしら考えたほうがいいと思う。
それがちょっと面白い仕組みならなお結構。
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