2019/2/14  22:27 | 投稿者: 時鳥

鞄の中の電話が、鳴ってはいけないところで鳴り始める。
鞄の上から押さえても音は小さくならない。
止めるには鞄から出してスイッチを押さないといけないが、鞄から出すと音が大きくなる。
小さいスイッチを押そうとするから時間がかかる。
一定以上の衝撃を受けると止まるって機能が盛り込まれていれば。
そうすれば、鞄の上から叩くだけで済むのに。
2

2019/1/25  21:42 | 投稿者: 時鳥

2018年に見に行った展示の類をざっと数えると、154となった。
複数回見に行ったのを都度カウントすると、もう12ばかり増える。
ほかに、ニューヨーク旅行で行ったところが7か所。
最近、展示を見に行きたいと思わなくなってきて、特に下期は足を運ぶ回数が激減している。

ベスト2
府中市美術館「長谷川利行 七色の東京」(6月)
千葉市美術館「岡本神草の時代」(7月)

次点:
ギンザ・グラフィック・ギャラリー「平野甲賀と晶文社」(2月)
写真歴史博物館「言葉を超えた写真家 富山治夫 現代語感」(8月)
有楽町朝日ギャラリー「下村兼史 生誕115周年 100年前にカワセミを撮った男・写真展」(9月)
ギンザ・グラフィック・ギャラリー「続々|三澤遥」(12月)

ニューヨークはメトロポリタン美術館とブルックリン植物園、
アメリカ・インディアン博物館が良かった。
ニューヨーク市立図書館も美しい。
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2019/1/21  21:02 | 投稿者: 時鳥

忙しさに取り紛れていたら、あっという間に1月も下旬。
まだ初詣にも行っていない。
すぐ近くなんだけど、部屋にいるときは思い出すんだけど、外に出た瞬間忘れる。

こちらはぴんしゃんしております。
大変大変遅くなりましたが、ことしもよろしくお願いいたします。

去年読んだ本のベスト、感想は無理だけどタイトルだけは挙げておきます。
読了本は139冊。

ベスト5
『<インターネット>の次に来るもの』ケヴィン・ケリー NHK出版
『奇っ怪紳士録』荒俣宏 平凡社
『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』金水敏 岩波書店
『進化とは何か』リチャード・ドーキンス 早川書房
『しらずしらず』レナード・ムロディナウ ダイヤモンド社

次点
『ジェンダーで学ぶ言語学』中村桃子(編) 世界思想社
『舟を編む』三浦しをん 光文社
『超ヤバい経済学』スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー 東洋経済新報社
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2018/12/24  20:58 | 投稿者: 時鳥

クリスマス・イブなので、『ラ・ボエーム』のDVDを観る。
クリスマス・イブのパリで貧乏詩人と肺病病みのお針子が恋に落ちる話。
第2幕はパリのクリスマスの雑踏がそのまま舞台にのせられていて、
エキストラの衣装や動きを見るだけでも楽しくて仕方がない。
観たDVDはフランコ・ゼッフィレッリの演出で、この雑踏シーンで名高い。
この幕が見たいがために見始めたけれど、
第1幕の二人の出会いも聴かないわけにはいかないし、
第3幕の別れも第4幕の臨終も落とせない。
結果として全曲を観て、もう何十回と聴いているのに泣かされる。
泣けるオペラという意味で、右に出る作品はないんじゃないかと思う。
プッチーニは感情に訴えるタイプのメロディメーカーだけど、
彼の作品の中でも一番泣かせに来ているのが「ラ・ボエーム」だ。

薄暗い屋根裏部屋で二人が恋に落ちる第1幕、
華やかなパリの雑踏と入り乱れる人間模様が目にも耳にも楽しい第2幕、
雪に覆われた夜明けの静かな関門で病んだお針子が詩人に別れを告げる第3幕、
第1幕と同じ屋根裏部屋でお針子が死んでいく第4幕と、
各幕ごとのムードや緩急がとても上手に配分されていて、
さすがプッチーニがこだわりぬいた台本、と思わされる。

クリスマスの時期、ドイツでは子供向けに「ヘンゼルとグレーテル」が上演されることが多い。
アメリカなら「アマールと夜の訪問者」。これはメノッティの現代オペラで、キリストの誕生を祝いに行く三賢者と足の悪い子供の話。こちらも割と子供向きの演目。
あとクリスマスを題材にしているオペラというと、「ロング・クリスマス・ディナー」というそのものの作品があるけれど、滅多に上演されないし、ストーリーが物寂しい。
マスネの「ウェルテル」も終幕はクリスマスだけど、淋しいクリスマスな上、主人公の死で終わるのでわざわざ聴きたくはならない。
というわけで、クリスマスの祝祭感を味わえるオペラと言うと、どうしても「ラ・ボエーム」に走ることになる。
3

2018/12/18  22:38 | 投稿者: 時鳥

眠りの森の美女について考える。
オーロラ姫が百年の眠りにつくと、両親の王と妃から城の下働きまでの関係者も眠りにつく。
良い妖精の配慮なのだろうけど、一体どこまでの関係者が眠りについたかが気になっている。
お城で働く人にも家族がいる。
当時のことだから、家族含めて城内にいるケースが多いだろうが、離れて暮らす親類が人によってはいるだろう。
でも、別の町に住む親戚まで眠らせるとその関係者も自動的に眠らせることになり、最終的には全世界を眠らせるよりほかなくなる。
全世界が眠ると、助けに来る王子様も生まれない。
だから、どっかで線を引いて眠らせる人と眠らせない人を分ける。
国境で隔てられた西東ドイツや朝鮮半島みたいなものだが、ここにあるのは百年の時の境目、分けられるのは、今生の別れを一方的に宣告されるに等しい。
良い妖精には果たして、その境界線が正しく引けたのだろうか。
そんなことのできる者がいるとは思えないのだが。
2

2018/12/15  22:41 | 投稿者: 時鳥

平日18時半、東京駅の地下中央改札口。
東京駅と丸の内線、丸ビル、新丸ビルをつなぐ通路にカウンターを持った人が立って、
恐ろしいスピードで連打しているが、一向臭い付けているように見えない。

正確な人数を調べるなら、その場での目視確認ではまず無理だ。
調査人員を増やすとただでさえ混んだ通路がさらにひどくなる。
映像を撮っておいて、あとで分析するのが一番現実的かつ確実じゃないかと思う。
顔を映すのは問題があるから、足元だけ映す方向で。
昔々は大きなホールでテレビ番組を収録する際に観客投票なんかがあると
日本野鳥の会の人たちがかちかちやっていたけど、今はどうなんだろう。
もう機械で数えてもいいころだと思うが。
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2018/11/29  7:49 | 投稿者: 時鳥

年末恒例、クリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンのチャリティ企画のご案内。

「大堀相馬焼167のちいさな豆皿」
期:11/27〜12/22 11時〜19時(日休み)
クリエイションギャラリーG8 銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
ガーディアン・ガーデン 銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビルB1F
http://rcc.recruit.co.jp/creationproject/2018/

ギャラリーに関係のあるクリエイター167人がデザインした豆皿を、
大堀相馬焼の3つの窯元が製作して1枚1000円(税込)で販売している。
大堀相馬焼は、福島県浪江町の伝統工芸品で、収益金はセーブ・ザ・チルドレンに寄付される。
ギャラリーで直接買えもするし、品切れだったり遠方だったりした場合は
会期中は通信販売で予約注文を受け付けている。
大きく分けて、青磁色ベースと、黒ベースと白ベースの皿があり、
サイズは直径83mm。お醤油皿の大きさ。
どれにしようか昨夜から悩んでいるのだが、まだ決まらない。

展覧会場では、窯元で採取した音が流れている。
窯を開けて豆皿を冷ます時、釉薬にひびが入ってかすかな音を立てる。
しゃらしゃら、ぱりぱり、と、涼しくきらめく音が会場を包んでいる。
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2018/11/27  22:42 | 投稿者: 時鳥

Classic Managerというサイトで、著作権の切れたクラシック音楽の音源を公開している。
50年以上前の録音しかないけれど、往年の名歌手、名演奏家の録音がごろごろ転がっている。
不意にカルメンのセギディーリャが聴きたくなったので探してみると、7種類も見つかった。
聴き比べてみることにする。

同僚相手に傷害事件を起こして捕まったカルメンが、見張りのドン・ホセを誘惑して逃げる場面の曲だ。
「友達の酒場で飲んで踊りたいな。一人じゃつまんないけど、男は追い出したばかりだし。
 今、口説かれたらOKするのになあ」みたいなことを聞こえよがしに歌う。

レオンタイン・プライスはかすれた声でしどけない雰囲気のカルメン。
ホセが誘惑されようがされまいが、どっちに転んでもいいやといった投げやりで気怠い感じが
いかにもカルメンらしい。

スペインのヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレスは陽気で歯切れが良い。
でも誘惑にしてはちょっと健康的過ぎるか。

ソランジュ・ミシェルはパリジェンヌらしく小粋なカルメン。
歌詞に込められたニュアンスはこの人が一番豊かで、「ウィ」につけられた表情は小憎らしいくらい。

ジュリエッタ・シミオナートは戦後のイタリアを代表するメゾソプラノなんだけど、
渋すぎておばさんっぽく聞こえる。

リゼ・スティーヴンスはざっくばらんであけすけな感じ。

レジーナ・レズニクの滑らかで深みのある声が個人的には気に入った。
全曲を聞くならこの人がいい。ブランデーや赤ワインを思わせる豊かさを持っている。
プライスもいいけど、全曲では途中で飽きるかもしれない。
その点、レズニクなら最初から最後まで安定して聞かせてくれると思える。

一番再生回数が多いのはマリア・カラス。
上手いことは上手いのだけど、癖が強すぎて個人的にはあんまり好きではない。
輪郭がはっきりしていて、最初から猛禽みたいに攻めている。
でもこれは、狩りに行くのではなく、おびき寄せて罠にかける曲だから、
うっかり踏み込みたくなるような隙を見せて欲しいのだ、こっちとしては。

Classic Manager
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2018/11/23  19:20 | 投稿者: 時鳥

「ねえ君、日本にはね、我々が希望をもって座れるような座席なんかどこにも空いてやしない。
だからといってうろうろしてちゃ満員電車にゃなおのこと乗れやしない。
わけもなく張りきらなくちゃダメなようにできてんのさ」

1957年公開の映画「満員電車」を観る。市村崑監督、脚本は監督と夫人の和田夏十。
映画は大学の卒業式のシーンで始まる。
就職難のご時世にどうにかラクダビールに就職を決めた主人公は、荷物をまとめて下宿を出る。
その時、同じ下宿の大学生にこんこんと語りかけるのが冒頭の台詞だ。
60年経っても変わらぬ真理をぶちかまされて、もう、ため息しか出なかった。
どの場面もどの人間も、今と本質的には変わらない。
理不尽がまかり通る世の中を、たくましく多少クレイジーで吹っ切れ気味な人々が
どうにかこうにか泳いでいる。
働くことの闇が炸裂した映画を見る、勤労感謝の日。


映画の内容とは全然関係なく、気づいたことがある。
主人公の父親を笠智衆が演じているのだけど、この時計屋の親父、兼、小田原の市会議員の
老人が会議を「くゎいぎ」と発音する。

先日、国立国語研究所が主催するNINJALフォーラムを聞きに行った時、これに関する発表を
聞いたことを思い出す。
火事を「くゎじ」と発音するような合拗音は、江戸時代後期には「か」との区別がなくなり、
戦前にはもう消滅したと思われていたのだが、犬養毅が昭和6年にした演説の録音では、
合拗音が確認できるのだそうだ。
発表者は、演説という場面では昭和初期まで生き残っていたのではないか、と言っていた。

「満員電車」は昭和32年の映画で、使っているのは俳優の笠智衆である。
これはもしかしたら、政治家の老人っぽい話し方として、意図的に合拗音を使っているのかもしれない。
笠智衆が常に合拗音を使って話していたとは、ちょっと考え難い。
癖があるから、俳優ならどこかで直すか直されるかするはずだ。
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2018/11/22  22:44 | 投稿者: 時鳥

京浜東北線に乗る。
品川と田町の間にできる新駅の工事現場では、あちこちにママチャリが停まっていた。
少なく見ても30台はある。

初冬の空の下、線路と砂利の平面がざっくりと広がる。
ぎゅうぎゅうの満員電車の真横、ヘルメットの作業員さんがすいすいとペダルをこいで現場に向かう。
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2018/11/21  21:13 | 投稿者: 時鳥

「土曜日は、はがきや手紙の配達をやめたいんですが」
「配達日数は、今は原則3日以内だけど、4日以内にしちゃだめですか」
先日、日本郵便が総務省にこんな要望を出した。

昭和の日記や物語を読んでいると、1日数回郵便を配達していた形跡が随所にうかがえる。
土日も祝日もなく、葉書と封筒が猛烈な頻度で行き交う。
郵便が速くて手ごろな運送方法だった時代のことだ。
輸送網の発達によって、郵便自体は当時より速くなっているはずだが、
もっと速くて簡単な方法がいろいろ出てきてしまったものだから、速度ではもう勝負できない。
文書の内容だけなら、写真を撮るかスキャンしてインターネット経由で送る方が速いに決まっている。
しかし、目の前にある物を、世界にひとつしかない物を、こっちからあっちに送る作業は
この先も絶対になくならないだろうから、郵送が廃れることはないと思う。
そこは、迅速にメッセージを送ることに特化したものの、ほかのメディアとのスピード勝負に
敗れてセレモニー化した電報とは違うとこだ。
もっとも、それをやるのは郵便でも宅急便でもいい。ただ、ずっと確実に送れないと困る。
そういう意味で、負荷を減らして細く長く路線に向かうのは、いい選択なのかもしれない。
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2018/11/14  12:14 | 投稿者: 時鳥

歯磨きをしたかどうかわからなくなり、もう一度磨く。
歯ブラシにカウンタかログ採取機能をつけたらよいのかもしれない。別に紙の記録でもいいけど。
でももうすぐ、いつ食べたかも忘れるだろうから(現在40代)、
忘れたら磨くことにしておけばいっか、と思い直す。
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2018/11/12  21:15 | 投稿者: 時鳥

三軒茶屋の生活工房で、メキシコの民芸玩具展を観る。
玩具は主に木製で、多くはグメルシンド・エスパーニャさんという職人さんが作っている。
仕上げは割と雑。でも、生き生きしている。
ガイコツでも鮮やかで楽天的で、ぴちぴちしているのだ。
ガイコツがやたらに登場するので何かと思ったら、メキシコでは11月に「死者の日」という
祭礼があって、ガイコツを飾る習慣があるのだそうだ。
お盆の精霊棚みたいなものか?
湿っぽさがなくってからりと楽し気で、死とは雰囲気をずいぶん異にしているが、そこはお互いさま。
あちらはあちらで、キュウリに棒を刺して馬にしている人たちに言われてもなあ、って思ってそうだ。
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2018/10/29  21:40 | 投稿者: 時鳥

文化学園服飾博物館で「ブルックス ブラザーズ:アメリカンスタイルの200年、革新の2世紀」展を観る。
ファッションには詳しくない。男性向けファッションとなればなおさらだ。
だからブルックス・ブラザーズが何かわからず、「ブルース・ブラザーズとは違うのよねえ」なんて罰当たりなことを思いつつ、のほほんと見始める。

1階の展示室、シルクハットと燕尾服の前で立ち止まる。
珍しいものではないはずなのに、妙な引力がある。
あ、これはただ者ではないかもしれない。

階段を上がって、2回のメイン展示室に入る。
クラシックスタイルの基本を築いた、アメリカで最も歴史あるブランドだそうだ。
スーツは歴代米国大統領のほとんどが着用し、ボタンダウンのポロシャツを世に送り出し、
そのほか流行も伝統も山のように積み上げて、まあとにかく。
メンズファッションの大御所、知らないなんてありえないブランドらしい。

奥の展示室に、美々しいスーツ群が並んでいて目が釘付けになった。
ぱっきぱきの粋。
見るからにジャズエイジ、1920年代のスタイル。
一日何回も着替える伊達男たちの姿が目に浮かぶ。
ドレスの女性が霞むくらいに華やかで洒落ていて、先鋭的、
ちょうどその時代に若者だった人間だけが着る幸運にあずかった服だ。
キャプションによると、2012年の映画「華麗なるギャツビー」のための衣装で、
ブルックス・ブラザーズの当時のデザイン画などをもとにデザインされたそうだ。
会場では映画の一場面をループ上映していて、夜会に集まる人々の衣服が
どれもこれも目に楽しくて仕方がない。

この映画は絶対見ようと決意し、まずは原作を読んでみた。
きっと洒落てダンディな話なんだ、と読み進めたら、ヘタレと無責任と嘘つきばっかり出てきた。
夢にしがみついて過去に溺れて敗れ去る人々。
うーん、しかし、この話であの絵面なのがいいって考え方もある。
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2018/10/22  21:47 | 投稿者: 時鳥

帰宅すると、エントランスの郵便受けに電気使用量のお知らせが入っていた。
半月ほど前、自室の電気メーターがスマートメーターに変わった。
スマートメーターにすると、メーターの通信機能により電気使用量が30分ごとに記録でき、
検針員がメーターをいちいち目視で確認する必要がなくなるそうだ。
確かに、これまで自室ドアの新聞受けに挟まれていたのが、エントランスの郵便受けになっている。
階段を上り下りする必要はなくなったらしい。
エントランスまで来る必要はあるみたいだけど。
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