出会い頭

2017/6/4  22:35 | 投稿者: 時鳥

角を曲がると、髭面の男が刃物を構えて立っていた。
ぎょろりとした目と大きな刃先がこちらを向いている。
悲鳴はかろうじて飲み込んだが、一歩飛び退る。
いると知っていても、ぎょっとして心臓が跳ねる。
どうして博物館の考古展示室でこんな目に遭わなきゃならんのだろう。

國學院大學博物館の考古展示室には、縄文時代の男性と女性の等身大の人形が設置されている。
女性のほうはかがみこんで貝を拾っているからいいのだが、男性のほうは先端に黒曜石の矢尻が付いたヤリを手にしていて、あろうことか、それを角を曲がってくる人に向けている。表情もやる気にあふれている。私が鹿だったら倒されているところだ。
いることを知っていて健康な私でもこんなに心臓に悪いのだから、本当に心臓の悪い人が知らずに出くわしたら、洒落にならない事故でも起きやしないかとちと心配になる。
刃物をこっちに向けないでくれるだけでもいいんだけど。

このタイミングで國學院大學博物館に行ったのは、もちろん、高円宮家所蔵根付コレクション展を見るためで、そっちはもう大変に満足して、あと2回くらい見に行く気満々。
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