和紙の洞窟

2017/7/23  23:07 | 投稿者: 時鳥

LIXILギャラリーに行くと、いつもは白い壁の普通の部屋だった場所が、まるごと和紙の洞窟になっていた。
高知県梼原町の和紙職人ロギール・アウテンボーガルトさんと建築家隅研吾さんによる共同プロジェクトで、床を除いて壁も天井も、すべて手漉きの和紙で覆われている。
羊歯が漉き込まれた紙、藍や木の葉や土が混じった紙、柿渋がところどころに塗られた紙。
それぞれに独特の表情を持つ紙が集められ、揉まれ曲げられ重なり合って、豊かな洞窟を作る。
紙の向こうに光源がいくつかある。
ほの暗い光は、紙のしわとでこぼこを通して柔らかく広がる。
原点みたいな場所で、生き物みたいな紙がざわざわしている。
安らぐ空間であると同時に、刺激的でもある。
楽しくて、ちょっと微笑む。
2



コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ