2007/11/26

映画 ザ・ミスト  映画

サンクスギビング4連休の最終日、ホラー好きの夫Blakeと観に行ったのは、
スティーブン・キング原作の映画「ザ・ミスト」。

監督・脚本が、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」を手がけている
フランク・ダラボン(Frank Darabon)氏ということもあり、
期待度は大きかったのですが、やはり面白かった〜!

ジャンル分けすれば、ジャイアント・インセクト・ムービー(巨大昆虫映画)となり、
日本の誇る怪獣映画、「モスラ」なんかと同じカテゴリーに入るのかな?
でも、この映画の真に怖い所は、緻密に描写された人間関係。

ある日突然、謎の霧に襲われた、メイン州の田舎町。
主人公のデビッドは、その時ちょうど、息子を連れて、
近所のスーパーマーケットに来ていた。

居合わせた人々は、普段から顔見知りの、近隣の人達。
何とか力を合わせて、外部の霧に潜む敵とたたかうが、
恐怖とパニックが、次第に、人々の本性を現(あらわ)にして行く。

そして、遂にデビッドは気づく、
もっとも恐ろしいのは、中にいる人間同志の軋轢だと…。


とにかく静かな映画。BGMがほとんど無い!
普段から、映画と共に流れる音楽に
無意識に感情をコントロールされる事に慣れている身に、
この静けさは、センセーショナル。
いやが上にも緊張感が漂う。

画像、ストーリーだけでも充分intense、緊張感満載なのに、
加えてこの静けさ。
ちょっと離れた隣や後ろの席の人々が、息をのむ音や、叫ぶ声が良く聞こえ、
緊張感に耐え切れなくてか、席を立ったり座ったりする人の動きが目(耳)立った。

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映画を見ながら、アメリカ人はこんなに馬鹿じゃないだろう?と思いつつも
いや、充分に起こりうる事だとも、感じてしまう所が悲しい。

高等教育を受けた若きアーティストと、ブルーカラーの年取った修理工、
地元育ちの人間と、外部から移ってきたアウトサイダー、など
様々な軋轢から、微妙に対立を深めていく人々。
そこに宗教が入り込んで、恐怖とパニックで後ろを固められたら、逃げ場が無い。

SFで見たので、「人間が2人いたら、対立は必須」といった内容のセリフに
拍手をした人がいたけれど、これが中西部あたりの映画館だったら
どんなリアクションが起きるのか?
また、聖書を手に、片時も休まず、人々に説教をし続けるミセス・カーモディ、
私の目から見ると、「狂信的な危ない人」だけれど、
程度の差こそあれ、彼女と同じような思想、信仰を持つ人も少なくないように思われる。

スティーブン・キング氏の原作を、なかなか忠実に映像化している、この映画。
すでに小説を読んだ人にも、大きなショックが待っているので、楽しめるはず。
(それとも怒り出すか?)

ミセス・カーモディ役のMarcia Gay Harden女史が、
憎まれ役(?)をみごとに演じきっているのには、大拍手。

個人的には、スーパーの店員オリーを演じた、Toby Jones氏が、
お気に入り。おいしい役だなぁと思いました。
この方、ハリーポッターのDobby(ハウス・エルフ)の声も演じてるんですね☆

ホリデー・シーズンのホラーとしては、とっても楽しめる映画だと思います。
ただ、キリスト教と聖書の扱い方から、全米での興行成績は、どうなるんだろう?


お終いに、サンフランシスコの名物「霧」♪

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晴れた日はこんな感じ☆

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夕方、空気が冷えると、途端に太平洋(西)側から押寄せる霧☆

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霧にのみこまれ、影も形も見えないダウンタウンのビル群☆

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日によっては、右端にあるベイブリッジにもその手が伸びます☆

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ゴールデン・ブリッジは霧多発地☆
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2007/12/27  11:02

投稿者:ゴマ

かめさん、今晩は♪
はじめまして、TBありがとうございます!かめさんのトリビア、とっても面白いですね、勉強になりました。
現在英語版の原作を読んでますが、やっぱり原作面白いですね。

2007/12/26  5:29

投稿者:かめ

はじめまして、アリゾナから来ました。
TBさせて頂きました。
ただのB級ホラーかと思ったら、ラストにビックリしました。
余韻が残る作品でした。

http://blog.goo.ne.jp/kame_usagi/e/5401c93b12fc7d727286e08f7d7e62d3

2007/12/11  14:01

投稿者:ゴマ

ajapaさん、初めまして♪
コメントをありがとうございます。そうですよね、映画の始め頃に出てくるあの怪獣(?)、どうしてあの状況で主人公が生き残るんだ〜?と、大声で叫びたくなりました(爆)。私はまだ小説を読んでいないのですが、旦那に聞いたところによるとエンディングがかなり違うみたいで、映画のほうが私的には気に入っています。
カストロの雑貨屋さんのディスプレー、怪しい虫に似てるんですか?面白そう!変わる前に見に行きます〜!

2007/12/6  8:02

投稿者:ajapa

はじめまして! MISTで検索を掛けた所こちらが出てまいりましたので、それに合わせて感想を書かせて下さいませ。 昨晩見て来たばかりですが、始まりはこれはC級モンスター映画?と思わず帰り支度をする位見るに耐えないなぁ〜と思いつつ、中盤・後半に掛けてなんと切ない結末か。 ホントにヒューマンドラマでしたね。
そして主人公の演技とは思えない心に強く訴えかける感情の爆発・・・・・共感と同時にいたたまれなさに包まれて劇場を後にしました。 メトリオンが霧に包まれるとどうなるだろう・・・と、いらぬ想像をしてしましました。 ちなみにカストロの雑貨屋でディスプレーされている鉄製のモノがあの怪しい虫に似ていて少々ドキッ!とさせてくれました(笑)

2007/11/29  13:11

投稿者:ゴマ

Chicoさん、今晩は♪
血とか、昆虫(特に蜘蛛)が苦手だったら、残念ですが見ないほうがいいかも〜。
けっこう迫力ある描写です(笑)。
もうちょっとですね、キリ番♪明後日から出かけるので、ぎりぎりかなぁ。う〜ん、頑張ります!

2007/11/29  13:08

投稿者:ゴマ

shina_poohさん、今晩は♪
写真の大家、シナさんにそういっていただけるのは嬉しいです〜、が、実はトリミングしただけなんです(高価なカメラは持ってないので、小さなデジカメです・爆)。
ヒューマンドラマな、巨大昆虫映画でした(笑)。9.11後に「テロ」という題目を唱えるだけで、アメリカを戦争に導いたWの姿が、狂信的なミセス・カーモディに重なり、周りの反応も前回の大統領選挙を髣髴とさせます。こんな風に見てしまうのは、ベイエリアの風に長くあたりすぎたせいかな?

2007/11/28  3:58

投稿者:Chico

私、こう見えてもホラー映画苦手なんです〜。
DVDが出たら、昼間の明るい時間にでも見てみようかなぁ、、、でも怖いなぁ、、っとかなり臆病です。(笑)
霧のサンフランシスコ、まさにトニー・ベネットの歌のようですねぇ。

http://california-kitchenjapanese.blogspot.com/

2007/11/27  13:21

投稿者:shina_pooh

ゴマさんの評論を拝見すると、ホラー映画というよりヒューマンドラマですね。日本にいると単一民族しかい世界ですから、日本人のこの映画に対する評価は、感心なのか、共感なのか、信じ難い思想なのか、興味津々。ショーシャンクーもグリーンマイルも好きだったので、この映画も好みかも。早速 Flickr に登録しまーす♪

いつも思うのですが、ゴマさんのサンフランシスコの写真はパノラマですか?素敵。

http://shinasfo.exblog.jp/

2007/11/27  10:33

投稿者:ゴマ

はじけ猫さん、おはようございます(こっちでは今晩は)♪
それです、それです♪さすが猫さん、ちゃんと押えてらっしゃる!映画を見ながら、分裂していく人々の姿に、9.11後のアメリカの縮図を見るような気がしました。狂信的で一方的な正義を振り回す、ミセス・カーモディが、Wブッシュ。他宗教の人間は、人間としてみなされない。そして、よく言えば純粋、悪く言えば無知な彼女の賛同者が、Wを再選させた一般人。主人公一派が民主党派、自分の息子の命が危ないのに、平和論で説得を試みるだけで、カーモディがなすままにさせておく…。深読みしすぎかな(爆)?
洗濯機に襲われる街…。ちょっと想像できないけれど、見てみたいです!予告編で、EYESでしたっけ?タイとどこかの国の共同制作ホラーの、ハリウッド版が流れてました。でも、日本を始め、アジア版映画の方が、圧倒的に恐い気がします(ハリウッドのリメイク版は、懇切丁寧に説明しすぎで、想像力の余地が、逆に狭まってしまいますよね。この「想像」に恐さがいっぱい潜んでいるのに…)

2007/11/27  9:28

投稿者:はじけ猫

ゴマさん、おはようございます。
東京はどんより曇り空の朝を迎えています。
「MIST」って原作を読んだことがあるかもしれない。
オヤジと息子が車でスーパーに買出しに行って、
ママと娘が家に残る。というシチュエーションだった?
よく覚えていないんですが、霧が異常に深くなって
スーパーから出られなくなっちゃう話ですよね?
キングは結末がいつも悲惨だからなあ。
そういえば、処女の血がたれて悪魔が乗り移った
wash machineが町を襲う、なんてストーリーもありましたっけ・・・。
最近は日本のホラー映画も人気のようですね〜。

http://diary.jp.aol.com/8cmpynp78

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