正義って奴は気まぐれで、誰もがおんなじって事はまずありえねえ。
だからこれは正義のためとかじゃねえ。
単なる俺のわがままだ。
バカな男のバカな台詞――
その想いは一枚の写真に込められた。
ひとつの奇跡が、物語を加速させる。
―トーキョーN◎VAthe Detonation 「わがままな男の街」―
グリーンエリアの片隅(わがままな男の街)で眼(カメラ)が優しく運命を見守っていた。
■シナリオスペック
PL人数:3〜4名推奨
プレイ時間:2時間程度(プレアクト除く)
達成値上限:25前後
■必要神業
本アクトは≪チャイ!≫などの≪天変地異≫を防ぐことのできる神業が必要である。また≪制裁≫≪完全偽装≫等の社会防御神業がある事を推奨する。
これ以外に2枚以上の防御神業がない場合、ゲストの即殺神業のみでキャストが死ぬ可能性がある。また、3枚以上の防御神業があることで助かるゲストがいる。
■キャスト間コネクション
『イヌ』→『トーキー』→『タタラ』→『クグツ』→『カブキ』→『イヌ』
■シナリオハンドアウト
■推奨スタイル:イヌ
▼コネ:角田省吾
/スート:クラブ(元相棒)
角田はキミの元相棒だ。竹を割ったような性格で、イヌになるために生まれてきたような男だった。だが、稲垣隊長のやり方に反発した彼はハウンドを去っていった。わがままを貫いてやる、そう言って出て行ったあいつのことだ、今もどこかで悪をけちらしているだろう。だからきっとこいつはなんかの間違いだ、あいつがテロ屋になるなんてことはありえるはずがない。
■推奨スタイル:トーキー
▼コネ:ティフィー
/スート:クラブ(幼子)
ティフィーと出会ったのはもうずいぶん前の事になる。グリーンエリアの雑居ビルの屋上から、なんでもない街を眺めていた。どうにも気にかかって、彼女に尋ねてみると、この街が優しい瞬間がある、それを眺めていると嬉しくなるのだという。だからキミは彼女にカメラをあげることにした、CDだけど、見たままを撮ることができるカメラを。あれから、数年、彼女はやさしい瞬間を撮ることができたのだろうか。
■推奨スタイル:タタラ
▼コネ:マイク・グレイマン
/スート:スペード(患者)
マイク・グレイマン、レッドエリアの再開発やTFへの支援活動などの美談で紹介されることの多い現職のセニット議員だ。彼はキミにかかりつけの患者だったが、数年前特殊な病にかかったといって以来君の元を離れた。だが、最近キミの元へあるうわさが流れてきた。いわく、マイク・グレイマンがやみ医者の治療を受けているのだという。清廉潔白だった彼がなぜそんなことになっているのだろうか。
■推奨スタイル:クグツ
▼コネ:千早怜呀
/スート:スペード(信頼のおける部下)
一発の銃弾とともに届けられた犯行予告は、セニット議員を狙ったテロを起こすというもの。手口や使用された銃弾から容疑者は判明している、元B.H.隊員の角田省吾だ。SSSからの出向員としてB.H.に潜入し『イヌ』の監視をせよ、千早怜呀は偽造IDをキミに渡してそう言った。『イヌ』は必ず角田に接触しようとするはずだ、一瞬たりとも目は離せない。
■推奨スタイル:カブキ
▼コネ:九条政次
/スート:スペード(腕を信頼されている)
キミはその衝撃に涙を流さずにはいられなかった。一つの芸術ともいえる写真、それがN◎VAスポの一面を飾っていたからだ。誰が何のために撮ったのか、わがままな男の街という表題は何を意味しているのか、謎だらけのそれは見るものの心を鷲づかみにした。九条はキミにこの撮影者を探して欲しいという。断るはずがない、誰より知りたいのは君なのだから。

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