先日、日暮里・舎人ライナー乗りつぶしで終着駅の見沼代親水公園駅へ行った。その近くにある「舎人氷川神社」で見かけた石碑が、この表忠碑なのだが……。

なんだか妙に下手なのである。線の太さが均一で力の入り方にメリハリがないし、ヘンなところが空いていたり、ヘンに長かったり大きかったりでバランスが悪い。
ところがこれが「元帥伯爵東郷平八郎 書」とある。あれ? 以前にも東郷平八郎書の碑はあったが(
忠魂碑・忠霊塔#14の鳩ヶ谷氷川神社、
忠魂碑・忠霊塔 #10の葛西神社)、それは特段下手だとは思わなかったぞ。

鳩ヶ谷氷川神社の「日露戦役紀念碑」。

金町の葛西神社「戦役紀念」の碑。
やはり、とりたてて下手というものではなく、舎人氷川神社の下手さ加減は突出している。ううむ、東郷平八郎は字が巧いのか下手なのか、他の書も調べてみると面白そうだ。
裏面の表記によると「大正十年四月十五日建之」、ただし脇のほうに「昭和八年一月十一日 改修」とも彫られていた。関東大震災で倒れたか何かだろうか?

「舎人村 出征軍人」の一覧が彫られており、「明治二十八年日清戦役」が13名、「明治三十八年日露戦役」70名程度に加えて、「大正三年乃至九年欧州戦争」8名の名が刻まれている。

1