再び、熊本の栗原様に地元の画像を送っていただいたので
#23に続いてご紹介します。

場所は熊本の多良木(たらぎ)町の黒肥地(くろひじ)地区。青蓮寺というお寺の敷地の奥に建てられているとのこと。藁葺きで、ちょっと農家を思わせるたたずまいのお寺です。ご本尊は国指定重要文化財だとか。

長い石段を上っていった、その先にいきなり建っているシルエットがくだんの石碑。こうして見上げるだけで強い存在感を感じそうです。

形状をいうと、やはり六角柱の台座が印象的。そういえば
#2で取り上げた千葉市蘇我の今井神社の忠霊塔も六角柱。これは何か宗教上の意味合いがあるのでしょうか。

揮毫は当時の熊本県知事 桜井三郎氏。

戦死者たちの霊が街を見下ろせるようになのか、それとも丘の下からこの碑が見えるようになのか……。いずれにせよ、見晴らしの良い高台に建っています。今まで私が見てきたものは「参道の端や本殿の裏に静かに佇んでいる」か、逆に「町のランドマーク的な存在となっている」か、概ねどちらかだったので、「町なかから外れた山の中腹ながらも、存在を主張するかのように単独で建っている」というのは実に興味深いです。
私は忠魂碑・忠霊塔に関しては基本、「たまたま行き当たる」か「神社に行って境内で探してみる」かのどちらかですが、こういうものを見せられると「お寺も素通りできないなぁ」と思えてきます。栗原様、ありがとうございました。

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