朝7:30に起きて川沿いを散策、めちゃくちゃ爽やかで気持ち良かった。

会場の裏の川と山
水は綺麗で、オタマジャクシがたくさんいた。
戻ったらちょうど民宿の向かいの店でで二人は食事中、僕も合流ビーフンの炒めものと血を固めた物のスープ、おいしかった。
シャワー浴びてゆっくりする。
8:40から裏庭でリハーサル。
天気が良くてとてもいい感じ、声が空に溶けて行くかんじ。
リンさんたちも聞きにきてくれた。
ひととおり終えて、村の中を散策する、ここは原住民の村なので特産品を売る場所があって、ミサンガとかの織物をたくさん売ってた。
宿に戻って休憩。
11:00頃から突然雨、しかもかなりの本降り。
流石、風来は雨ユニットというか、神田さんが雨男。
去年も雨だった、しかし隆二郎さんは強力な晴れ男で演奏中は降らなかった。
諦めて短パン、草履で演奏することにして、関空で買ったカッパを用意した。
とりあえず12:00過ぎに向かいの食堂で湯麺を頂く。
もう演奏どころか、ステージまでどうやって行くかを考えるぐらいの本降り。
これは隆二郎さんのパワーも無理かと思われた12:30すぎ、雨が止みはじめて12:40にステージに向かう時にはほとんど上がってしまった。
急遽、ジーンズに履き替えてステージへ。
準備をして、まずは隆二郎さん、「コロボックル」から。
サイさんが中国語、マイルスさんが英語に翻訳をして曲の内容の紹介をしながらの演奏。
二曲目は「火焼島の夜」台湾の郭さんの詞に隆二郎さんが曲をつけた演歌調の曲。
そして、アボリジニシンガー、ダカナウさんを迎えて「Love peace freedom」を演奏した。
ダカナウさんの人気も手伝って、なかなかの盛り上がりだった。

そして風来は「光合成」から「リフレイン」。
3曲目は「にじます」去年も秀逸な出来だと思ったが、今年は観客と向かい合う感じのステージで、歌が伝わって行く感じがダイレクトだった。
そして「白昼夢」「ノーリバイバル」と演奏。
一曲目は神田さんのギターのスイッチが入っていなくて、音がでてないというトラブルもあったけど、かなり良い感触だった。
片付けて降りてきたら、演奏を録音してたみたいで、にじますを幕間のS.Eに使ってくれていた。
自分の歌が会場に流れているのを聞くのは変な感じ。
とにかく、次のバンドからもお客さんからも、どんどん声をかけられて、去年よりも更に楽しんで貰えた事を実感した。
驚いたことに去年演奏した、ブリスのマスターもステージ側まで来てくれて、歓迎してくれたし、シャトルの運転手にも呼び止められ、わざわざ車を停めて、「君の歌に泣きそうになった」と言われた。
昨夜話しをした、ミスターグリーン氏やコーラスを手伝ってくれたダカナウさんからはCDを頂いた。
かなり過酷なスケジュールだったけど、ほんとうに来て良かった。
楽器を部屋に片付けて、再び会場に戻って、焼き豚とか、茹でピーナツとかおにぎりとかをつまみながら、ビールを飲んだ。
焼き豚は濃厚でくせになる味だった。
神田さんと座って、つぎのバンドを聞いていると、ゾノという日本人が声をかけてきた。
去年は僕らが帰ってからの参加だったみたいで、マイルスに「遅い!日本からのミュージシャンが来てたのに!」って言われたらしい、今年は何とか間に合いましたって言ってた。
彼は台北で働いているらしく、マイルスとはフェスで知り合って以来、ほぼ毎週、このフェスの打ち合わせをしてきたらしい。
現在の台湾の音楽シーンやフェスのこと、在台湾外国人のことなど、貴重な話を聞かせてくれた。
ゾノはピースフェスは特別にあったかい雰囲気をもった、素晴らしいフェスだと言ってた。
それもやはりマイルスの人柄なのだと思う。
ダカナウさんの出番まで部屋に戻って休憩。
17:00からダカナウさんのステージはいきなりの電源トラブルから始まった、パーカッションとディジュリドゥーに弾き語りという構成。
伸びやかな高い声が魅力的だった。
その後は地元原住民の民謡歌手のような人が出てきて熱唱。
これぞ地元のパワーって感じで盛り上がる。
運転してくれたリンさんがワンタンを買ってきてくれたので、民宿の裏庭で食べた。
めっちゃ美味しい!
あったかくて、ワンタンもデカイ!
満腹になって会場に戻ったら原住民の女性が歌ってピースサークルが始まってた。
その後はファイヤーダンスとにかく迫力満点のパフォーマンスで感動的だった。
引き続き、キンボさんが登場。
前回、楽しみにしていたのに不参加だったため、二年越しの念願がかなったことになる。
ピアノをぶったたきながら物凄い声量で歌う。
度肝を抜かれてしまった。
20分くらいでキーボードが調子悪くなって、取り替えたりしたが平然としている。
トラブルにの対処の仕方が勉強になった。
そして、再開したあとも淡々と演奏して、観客を魅了した。
このステージを見ただけでもここに来た価値がある。

手前でぶっ倒れているのが、ゾノ。
隆二郎さんが前の店でで高粱酒を買ってくれた。
水で5〜6倍に薄めて、乾燥した梅を入れるという飲み方を、奥さんに教えてもらって飲んだ。
つまみが無いのが残念だったが、この酒は美味い。
昨夜の古酒をみんな美味いと飲んでいたが、甲乙付けがたい。
とにかく気がつくと、昨日とほとんど同じ顔ぶれで、今夜は同室になる、マイルスのいとこも来てた。
マイルスとは今回、膝を交えて話すことができて良かった。
言葉がうまく伝わらない分、心が伝わってきた。
「みんな君たちの歌が本当に好きだ、来年も来いよ」と口説かれてしまった。
宴が進みマイルスのリクエストで今日演奏出来なかった、「キジムナー」を演奏。
神田さんが「巣離」を歌って喝采を浴びた。
僕がひたまりを歌っていると、マイルスの生徒達がやって来て参加した。一人の子は凄くいい声で、ぼくらの歌っているときに、綺麗なハーモニーをつけてくれた。
リクエストに応えて「にじます」を歌うと、コーダの部分で拍手が来て驚いた。
マイルスの生徒達は僕の歌を気に入ってくれたらしく、リュウさんを通訳にしていろいろと話をした。
23:00に散会したが、その後もしばらく生徒達と話してから就寝。
流石にマイルスの生徒達って感じでいい子達だった。

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