体が小さくて,低溶存酸素や老廃物蓄積など水質悪化に強靭なのをいいことに,小さな容器に閉じ込められがちな魚たち.しかし,この連中をよく見ると,結構ケンカしていることに気づく.人が近くにいる気配が強いと「餌くれ餌くれ」モードになってしまうのであまりやらないのだが,少し離れたところからこそっと見ていると,オス同士でなんかやっている.対メス仕様のダンスはヒレを閉じて体を反らせて体側の色をピカピカさせて「vigor ぶり」をアピールすることが多い.また,相手がオスなのにメスと間違えたり,そこらへんよくわからないのアタクシ....というヤツはほっとく.だが,オスにケンカをふっかける場合には,ヒレを大きく広げて体側誇示して「俺ってデカいぜ」とやって,さらに前を向いて相手のヒレにがうっと食いつこうとする....
というように,わしの目には,メスに相対するときとオス同士でいがみ合うときの行動が異なっているように見受けられる(不適切な記述だったので加筆).他の魚種が相手だとホントに無力で弱っちいのにねぇ.まぁ,仔づくりにいそしむにあたって縄張りをつくるわけじゃないし,メスへのアピールを強化する以外には,ライバルを排除するくらいしか日頃やることないしな.
まぁ,こういうことを見ても,適正な大きさの容器を使ってあげたいと思うところであう.狭い部屋に2,3尾のオスを同居させるのはかえってマズくて,むしろ大きな容器にするか,大量雑居で「負け」が出ないように,とか少し気を使わなくちゃね.
ところで,前の記事に対していただいたコメントを拝見していて,ダブルソードのアジアンブリードとヨーロッパ仕様との違いについて,日頃考えていた「空想」をポンチ絵にしてみた.
アジアンブリードは2本ソードの間がつけ根までざっくりと透明にヌケることが多いようだし,ソード形成に失敗したヤツは何だか「中オチっく」なんだよなぁ.....ところが,欧州複剣が失敗のときはスポンって片ソードがなくなっちゃうんだよなぁ.....こんなふうにイロイロ想像して遊ぶのもgup飼育の醍醐味のひとつであろう.

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