いわゆるゴールデンってなんだか「貧乏」とか「お求め易い」って感じがしてイヤ....だから野生型やタイガーのほうが好き....という個人的見解を前に書きました.まぁ,お好きにって言われちゃうけどね.「ブロンド」とカタカナで書くとさらにチープな響きが.....この写真なんかを見て,共感してくれるひといませんかねぇ.
このような劣性形質は子,孫....って取っていく過程でどんどん排除していてもどこかでヘテロの表現形の個体が混じって,ある世代で劣性ホモが出現して,「こりゃまたゴールデンが残ってたよ」ってなりがちです.優性ホモと劣性ホモ個体を交雑して得られる後代のF2での表現形の出現率は3:1,この群れから優性形質の表現形のものからホモ個体を選び得る確率は1/3,とかこのへんまでだと数字的には「適当に選んでたらそのうちカタマるんじゃないの」と思いがちだが,カタマらないんだなぁこれが.後代に向かって掛け算,掛け算ってやっていっても,どこかでヘテロ個体を親に選んでしまう確率って,結構高いんですよね.
ある優性形質の表現形の個体に劣勢ホモの配偶子をあてがってヘテロかどうか調べる,という基礎的な方法があります.でもね,この仔の群れに優性・劣勢の表現形が混じってたら,親はヘテロだったと証明できますが,逆に仔に劣勢ホモが一匹もいないからといって親が優性ホモだったと証明したことにはなりません.100匹とか200匹とか一腹でとったのに混じりがないのならば,そりゃかなり高い確率で優性ホモだったと推定できるけど,特殊な飼育法で矮小化してる,うちの小ちゃなメスからはそんなにたくさん生まれない.一腹20匹くらいとって適合度検定したところで,統計学的裏づけにはならんもんね.そうしてブロンド爆弾は密やかに後代へ受け渡され,ある日いきなりお目見えするのであった.まぁ軽々しく「この形質は私のところで出た劣勢突然変異だ」とか,よけいなコトを言わないことだな.
黄化個体は観賞魚の各種に広く見られます.黄化の過程としては,だいたい総じて「黒を入れる入れ物はあるけど,その中に入れる黒の色素が上手に作れない」というものかなと思ってますが,gupでもそう考えて間違いないんでしょうか.....不勉強だな,わし.

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