年度末と年度はじめには,とてもたくさんの書類を書く.明日もふたつの文書の締切日だ.また,わしの仕事のメインの部分で扱っているのが夏野菜なので,春先から今頃は種蒔きとか育苗の作業が多い.今年はとくに予期せぬ病気療養というのが舞い込んできた.このところ,そういった最低限の業務は遂行しているのであるが,当然,gupを使った仕事や関連作業は後回し,後回し.例年になく放置状態が続いている.実験材料だって「ぼくらはみんな生きている」のだから,そろそろ改善しなくてはならない.というわけで,まずは水換えだ.
これは,水を換えないまま育ってしまったときの,典型的な例(ただし,これは決してサボってこうなったのではなくって,小さいときにハネて大部屋に入れていたのである).ヒレが開かないとか,エッジが溶けるとか,いろいろあるけど,やっぱり目立つのは体格が劣ること,とくに「線が細くなる」ことだ.背側は背びれの後ろから,腹側は内臓のあるところより後ろ,つまり「尾筒」の部分が背側と腹側からしゅ〜っと絞ったように細くなり,尾力が足りないのかお尻を振ってよれよれ泳ぐ.
gupは汚水・酸欠にきわめて強い魚種で,小さな容器に入れて水をあまり換えなくてもなかなか弱ったところを見せないので,そういう育て方が容認されているところがあるようだ.しかし,そんな魚と,大きな容器の新しい水で育てたものと比べると「やっぱこれじゃいかん」と痛感する.競技会用gupのような「ガンガン水換え&大量給餌」ほどじゃなくても,できる限り大きな入れ物を用意してキレイな水を心がける「愛」がいちばん大事ね.

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