え〜と,「イリデセンス」の名を冠した魚を譲っていただいたのが2007年の9月だったか?もうそんなに前になるのだなぁ.あのまま6年間も続けている系統は体が小さくて何だかもうこれからも続けるのは難しくなっているのかもしれないが,最大の特徴である「長生き」だけは相変わらずだ.発色が遅いことはここで何度も書いているが,この魚のからだの中の時計は他の魚よりゆっくり回っている....なぁんてことはないだろうけどさぁ.
こいつはまだ若いので小さいし,発色がイマイチ.だが,からだの深いところからにじみ出してくるかのような輝く中間色は十分に堪能できる.
さて,オリジナルの観賞はさておき,これをわしとこでどうにか....いやどうにかなるものでもないが,とりあえず何かするということで,今までいちばんどうにかなったのが「オレンジ・リス尾」だった.
これも若いが,まぁ夏越し後はいつもこんなのしかいないんだよなぁ.また,オレンジ尾で中落ちしにくいタイプを使って体色をタイガーにしたものがいて,九州の競技会の末席に並べてもらった.(↓ たぶん再掲)
この他,アジアの尾びれをつけてみようというのが昨冬のプロジェクトだったが,パッとしないまま.こちらはこれでもう少し様子をみる予定である.(↓ これもたぶん再掲)
さて,オリジナル系統はわりとキレイな赤尾で短いダブルソードになって格好良いのだが,残念なことに背びれが白くてシッポと合わない.このXがどこから来てどんな性質を持つのか,ディープな愛好家の皆様はよくご存じなのだろうが,わしにはよくわからない.で,イリデセンスYはちょっと置いといて,こっちのXのほうをいじったらどうなるのだろう?と考えた.
ここでは,Yリンクで背びれと尾びれの色が揃うものを用意した.
まぁふつ〜な感じの仔が採れた.これは,Xの良いところを十分に活かせていないなぁ.また,別のYを探すのが良さそうだ.
ところで,ここでわしはちょっとびっくりした.Yリンクのイリデセンス系には横っ腹の背中側とお腹側に並ぶふたつの紅斑があるのだが,イリドレッドのXを持つ仔も同じ紅斑が並ぶのである.まさかこんなアタリマエの紅斑が常染色体リンクということはないだろうから,YにもXにも載っている,と考えるのがリーズナブルなのだろう.
小ネタだが,なかなか楽しませてくれる話題だ.このところ,イリデセンスはもういいかなぁ....とも考えていたが,こうして見るともう少し続けてみるのも良さそうだ.

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