「創作とか遺伝も良いけど,育成も主流であるべきだ」
GUPs
今度こそ,と思って新カップでコーヒーを飲んでいたら,やっぱりこれも前と同じで水槽だという噂が....あまりにも頑なな用途設定....やはり関西人は笑いをとることには命がけなのだろうか.
とか何とかのネタはともかく,今回ご苦労された関西連合,そして関東から乗り込んだ方々,イベントは大盛況で大成功であったようで,おめでとうございます.そして,お疲れ様でした.関東陣営のあの方はここでも大活躍であったご様子,お元気で何よりである.「総統」と称される方は「参加賞狙い」だったそうだが,その出品が「シナモンホワイトピーコック」って,わしには難しくてよくわからないなぁ.
わしはこいつ↓の兄弟たちで,送り参加.小さな小さな魚の群れだったが,どなたかお持ち帰りとのことで,恐縮である.
カップをいただいたのだが,何とわしとこの宛名を書いた宅配伝票を同梱し忘れるという無作法で主催の方にご迷惑をおかけしてしまった.いや〜,受け取った日に片づけをしてたらデスクからぴっかぴかの伝票が出てきてビックリだ.あらためて,この場でもお詫び申し上げたい.
そんなようなことで,絶好調のヘン◎イ・ムーヴメント,今後も動向に注目....だが,決して大きなマーケットになるわけではない.まさかとは思うが,「ワイルドフォームが流行る」とか勘違いしてメディアで派手に宣伝するようなのはいただけない.gupの主流はあくまでもコンテスト志向.三角尾びれで体が大きなgupに耳目が集まり,大きな経済活動があり,それが力強い「柱」として君臨するからこそ,その亜流となるヘ◎タイも映えるというものであろう.gupという魚はそもそも三角尾びれをひらひらさせることによって観賞魚の王者に上り詰めたはずなのだから.
まぁコンテスト志向においては,遺伝的素材があって,それを「大量給餌と鬼水換え」で育て上げる........いつも書いているように繁殖と育成の両輪があってチャンピオンが作られる.そのコンセプトは競走馬とも変わるところはない.ゆえに,◎ンタイの方々が口にする「創作」の言葉は,コンテストを目指した三角尾びれづくりにはあまりあてはまらない,とわしは思っている.
まず遺伝的に優れた素材ということで優良系統を入手することは,現在ではあまり難しくない.で,その仔を採って選んで....でたぶん良い仔が得られるだろう.たとえばあまりぱっとしないブルーグラスを持っていて,別にブルーグラスの優良系統を得たとき,わざわざそのふたつを混ぜて素質の組み合わせを壊して品質を下げ,そこからまた同じブルーグラスで良いものを作りなおすのは精神的にも労力的にも大変だろうと思う.
チャンピオン系統の魚を仕入れたら,自前の系統とかけあわせて新たに優良な個体を創作しようとするよりも,仕入れた優良系統をそのまま繁殖させて選抜した後代から育成した方がチャンピオンを目指すためのまっすぐな道ではないだろうか.そうして最も問われるのは育成の技術と情熱だと思う.遺伝的素養が同じでも育成で結果はいくらでも変わってくることは良く知られているはずだ.たしかに遺伝的素養は大切だし,「立て直し」なんて作業も必要なのだろうが,「育成」の大切さは今よりももっと強調されて良いと思う.あの水換えはタイヘンだぞ!?
もちろん,わしはやらないがな.

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